Library-short story-

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短編小説を打って載せています。

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元気ですか?

メールじゃなくて、たまには手紙もいいかなーと思って。

驚いた?



最近、寒くなってきたよね。

風邪とか引いてない?

暖かくして過ごしてね。


新しい街はどう?もう慣れた?

貴方が引っ越して半年になるね。

最初は「引っ越す」って聞いて、本当びっくりした。

それに不安になった。

私達、大丈夫かなって。

遠距離恋愛、できるのかなって。



でも、貴方は笑って「大丈夫だ」って自信持って言ったね。

それにおもわず笑ったら、貴方は怒ったけど・・・。



それでも、時々悩んだりもしたの。

勿論信じてるけど、やっぱり心配で。

他に好きな人が出来たらどうしようって思ったの。

私の傍からいなくなったら、どうしようって・・・。


泣いた日もあったよ。

もっと一緒に居たいのに、たまにしか会えなくて。

寂しくて、さみしくて。


ごめんね、我儘言って。



今度会った時は、また沢山話そうね。

それじゃ、元気で。








「・・・届いたかな」



何日か前に送った、手紙。

「何で送っちゃったんだろう」って思った。

彼が困るだけなのに。


でも、伝えたかったの。

私の気持ちを。


普段のメールじゃ、「寂しい」とか「会いたい」とか言わないけど。

会えない日々が続く度、気持ちが溢れてきて。

抑えられなくなった。




「駄目だなぁ」



頬を伝って、落ちていく涙。

胸がぎゅーっって苦しくなる。


こんなに好きだったんだって、離れて分かった。

こんなに大好き、なんだって・・・。



「・・・っ・・・うっ」



――~♪~♪



突然鳴り出した、自分の携帯。

電話の着信音だった。


今は出れない。

・・・こんな掠れた声じゃ話せない。


ディスプレイを見て、誰かからか確認した。

映っていたのは、彼の、名前。



「・・・!!」



一瞬躊躇したけど、通話ボタンを押して「はい」っていつもみたいに出た。

泣いてたのがバレないように。

・・・なのに。



『馬鹿、泣き虫』



貴方は笑って、言ったんだ。

私が安心する、あの笑顔で。

見えないけど・・・きっと。


そして、彼はまた私が泣きたくなる事を言ったんだ。




『俺だって大好きだよ、――。』
















こんばんは。chamaです。

想い合うって、いいですよね。

互いに心が通じ合ってるって羨ましい。


皆さんには、いますか?


それでは。