自由が欲しい

自由が欲しい・・・
そう言う人達の中に、どれだけ自由の本当の意味を知っている人がいるだろうか。
勿論、こう言う僕だって、どれだけ本当の意味を理解しているかは疑問だよ。
若い世代ほど、自由を口にする人ほど、理解度は高くない気がする。

でもね、少なくとも言える事は、自由って必ず責任が伴うものだから、本当の意味での自由を手に入れると、そこから自由でなくなることを思い知らされることになる。

今更僕が言うことでもないんだけど、責任の伴わない自由は自由ではなく「自分勝手なだけ」と表現するのが正しいんだよね。

以前勤めていた会社の中で、僕は自由に動くことを許されていなかった。
決められた枠の中でしか仕事をすることができない毎日だったので、まるで自由などとは思えなかった。

転職をしてからというもの、誰の指示があるわけでもなく、いつ、どこで、誰とどのように行動しようと、どんな戦略を立てゆと、僕の自由にできるポジションを得ることができた。
でもその代わり、客や取引先、協力会社、自分の会社、仕事に関わるすべての人達に対して責任を果たす必要が必ずのしかかる。
だから、自分で自分を律しないととんでもない事態になることもある。

そう、それこそが自由ということなんじゃないかな。
好きなことだけやって、いざ困ったら知らん顔しちゃうのを自由だなんて、そんな自分勝手なことを自由だなんていう思い違いはしないで欲しいと思う。
矛盾に聞こえるかもしれないけど、自由というのは随分不自由なことでもあるんだよね。