少し前に、D-BOYS STAGE 10th 
『淋しいマグネット』BluesとRedsを視聴しました。
 
志尊くんの過去作品きっかけで #Dステ に目覚めて
阿久津愼太郎くん出演作品をもっと見ようと 
DVD『淋しいマグネットーBluesー』を購入してみたのです。
 
冒頭の30分は、作品を理解するための時間帯。
それ以降は一気に引き込まれて
最後は鳥肌ものの展開が待っていました。
 
阿久津くん、16歳にして凄い表現力。
彼に当て書きしたのかと思うほど
役がハマっていました。
 
 
ちなみに『TRUMP』もそうでしたが
『淋しいマグネット』も全役ダブルキャスト。
さらに公演回によって出演チームが異なる
シャッフルスタイル。
 
Reds レッズ…柳下 大、遠藤雄弥、荒木宏文、瀬戸康史
Blues ブルース…陳内 将、碓井将大、橋本汰斗、阿久津愼太郎
Whites ホワイツ…柳下 大、碓井将大、橋本汰斗、瀬戸康史
Purples パープルズ…陳内 将、遠藤雄弥、荒木宏文、阿久津愼太郎
 
(観る側にすれば、全通したくなりますよねww
 そして役者にとって別チームでの芝居は
 少なからず別の負荷。
 もちろんそのぶん成長機会も広がるはずではあるけれど。
 Dステのコンセプトは当初から一石二鳥の設計上手)
 
 
観終わったその勢いで
特典映像も見てみました。
 
するとBluesの舞台裏映像でかいま見えた
稽古中の瀬戸くんの一見穏やかな佇まいの中に潜む
ギラギラしたオーラがハンパなかったので
Reds も観たくなってすぐに購入w
 
こちらには荒木さんも出演。
阿久津くんの役は瀬戸くんが。
 
同じ演目でも役者が変われば
やはり異なる世界が広がります。
 
チームBluesは荒削りな瑞々しさが魅力的。
阿久津くんもでしたが
碓井将大くんもキラキラと
未来への可能性を放っていました。
 
一方のチームRedsはいい意味で
“俺が考える淋しいマグネットプレゼン”のような
演者たちの気概を感じました。
 
 
BluesもRedsも特典映像で
全員がワンテーマを考察するような文章を書き
それを読み上げるコーナーが印象に残りました。
 
考えを可視化して発表するプロセスを通して
物語への理解を深める。
そのことが役者としての自己洞察につながっていたりして
仕事を通じて自己理解も促進できる場となっているあたりに
敏腕なプロデュースパワーを感じました。
 
 
 
みんな涼やかな顔で笑っていたけれど
事務所内でのオーディションを経て、役を勝ち取って、
舞台に立ち、スポットライトを浴びている。
高揚感や落胆。切磋琢磨や下克上が日常的に起こる世界。
 
当時、彼らはどんな気持ちでいたのでしょうか。
 
まったく脈絡なく
根岸くんがつい最近Twitterでつぶやいていた、
(2013年のTRUMP当時を指して)
 
この時はまだ生きやすい身長でした…。
 でも今の自分の方が好きです。
 
という言葉がふっと浮かびました。
 
 
本人の頑張りや努力に加えて
さまざまな要因が偶発的に複合的に作用して
それぞれの今がある。
 
ちょっぴり切ない。でもだからこそ尊い。
 
サバイバルを駆け抜けた
志尊くんの10年にも思いを馳せながら。
 

 

 

 

■DATA
期間・会場:
東京・2012年4月8日(日)~28日(土)
Bunkamuraシアターコクーン(全21回公演)
大阪・ 2012年5月3日(木・祝)~6日(日)
イオン化粧品シアターBRAVA!(全5回公演)
原作:ダグラス・マックスウェル 
上演台本:御笠ノ忠次、田中誠  
演出:茅野イサム
出演:柳下大、遠藤雄弥、荒木宏文、瀬戸康史
           陳内将、碓井将大、橋本汰斗、阿久津愼太郎
 
※全役Wキャスト
※出演者をシャッフルした4チームで公演