※:この記事は、きぼう堂のHP内ブログの「Kさんとの会話」シリーズから引越ししたものを加筆編集したものです。
※:きぼう堂のHP内ブログに似たようなテーマのブログ記事が多々ありますが、新い試みとしてKさんとさる先生という架空の人物の会話形式で書いてあります。それにより反って今までよりも解り難くなるかもしれませんが、暫くお付き合いください。m(_ _ )m
尚、茶色の太字は、Kさんの言葉、普通の文字は、さる先生の言葉です。
Q:頑張って〇を点けて自分をあるがまま愛しているつもりなんですが、心がスッキリしません。なぜでしょうか?
Kさん、まず、伝えたいことは、
今、Kさんは「自分を愛さなけらばならない」と思い込んでいることですよ。
これも一つの「~ねばならない」なんです。
愛することが義務になってKさん自身を責めてしまっているのです。
あっ、そっか!言われてみれば、愛さなきゃ、愛さなきゃと思ってました。
だからKさんの心は苦しく余裕ができません。
このような心の状態では他のことを受け入れることなんてできません。
そうですね。 でっ!どうすればいいんですか?
こういう場合は、「あるがまま愛せない自分」を愛することです。
あるがまま愛せない自分を愛するのですか?
はい、そうです。
でも、自分を愛さないとダメじゃないですか?
心を癒し病気を治すには必要なことでしょ。
いや、そこがよくある落し穴なんです。
あるがままを愛するとは、
文字通り「あるがまま」なので、
「どうしても愛すことができない今の自分」も、その中に入るのです。
具体的には、「どうしても愛せない自分でもいいよ」と言ってあげること、
これも自分を愛したことになる、ということです。
それじゃ、なんか、自分に甘いだけの気がしますが、いいんですか?
はい、これは甘さではありません。
これは優しさです。人間の持つ真の強さです。
強さですか? 弱さじゃなくて。
はい、強さです。
私の意見を言わしてもらうと、多くの人は、強さを勘違いしています。
特に強さを何かしらの力だと認識している人、
例えば、肉体に関わる力、つまり知力や体力、
あとは、権力、経済力なども力だと思っている人のことですけど。
こういうタイプの人は、
目標や目的に向かって真直ぐ進むことが自分の強さだと思っています。
その為に
気持ちに対しても力ずくで強引に曲げようとします。
自分に対しても他人に対しても同じですが、
気持ち、心を力ずくで変えることはできませんからね。
今回の様な場合でも、
強引に〇を点けて気持ちを癒そうとしてますが、
それは自分の心に無理強いをしているだけで、
癒しとは正反対のことをしているだけです。
表向きは〇を点けても、その中身では全く〇を点けていない状態です。
むしろ✕印を点けて自分を責めているだけになっていますね。
うん、確かに表向きだけのような気がします。
でも〇を点けないと癒せないじゃないですか?
はい、そうです。
ただ、Kさん、あなたの中に焦りがあるので、それが怖くて早く〇を点けたくなっているのです。
確かに焦っている気がします。
「やる」と決めたからには「やらなきゃ」と思いますからね。
でも前回、さる先生が仰ったじゃないですか、「やるか、やらないか」の問題だって。
確かにそうです。
やるか、やらないかの問題です。しかし、大切なことはその中身です。
あるがままの自分を愛することは、心を癒すことが目的です。
表面上の形だけで行っても中身が間違ってたら意味はないのです。
今回のことなら、口先だけで〇と言ってもダメということですね。
Kさん、始まったばかりです。
今までやってこなかったので急には出来ません。
でも、こういった失敗こそが、Kさんのスキルになって段々上手になるのですからね。
私的に言えば、Kさんは良い経験をしていることになるのですよ。
まぁ、そう言われると嬉しいですけど。
ところで、先程、先生は「私が焦っている」と仰いましたが、
自分では焦っている気がしていないんですが・・・・、
なんで私が焦っていると思われるのですか?
それは次回、説明します。
(「う~ん、嫌だな~、説明が難しいから」・・・さる先生の心のつぶやき)
とりあえず、今回のテーマを纏めましょう。
あるがままの自分を愛せない自分にも、
「それでもいいよ」と言ってあげること、
これも「あるがままの自分を愛したことになる」のです。
強さとは、
良いも悪いも自分の全てを受け入れる心の器のことです。
その優しさが愛することであり強さです。
はい、確かに先生にそう言ってもらえるとちょっと気が楽になります。
あの~、Kさん、これはご自分に言わないと意味が無いですからね。
あくまでも、今は私がKさんに言っただけですからね。
私がKさんをあるがまま愛したたけですから。
Kさんはまだご自分を受け入れていませんよ。ちゃんと言ってあげてくださいね。
はい、分かりました。後からします。
はぁ…、そうですか。必ずしてくださいね。
声に出さなくてもいいですから。心の中で言ってもいいですからね。
はい、分かりました。でも難しいな~。
◎「06:」につづく
【注意】この話は、Kさんとさる先生という架空の人物の会話です。全てフィクションですので実在する人物や出来事等とは一切関係ありません。又、書かれている内容の真偽に関しても当方は一切責任を負いませんのでその点をご理解の上お読みください。
<お願い>
私のブログの一部には「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものがあります。
従ってそれらは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の細かい質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、そのテーマについて全く私と会話をしたことが無い一般の人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです。