脈診でどこまでわかるの? | 【きぼう堂鍼灸治療院ブログ】 まぁ、飄々といきましょう。 

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「病は気から」 病気は心の状態が身体に現れたもの。

健康を回復するには心の癒しが何よりも大切!

このように考える鍼灸師が、日常や治療の中で感じたことを拙い文章で書いています。

とは言っても、難しいことは考えず、まぁ、飄々といきましょう。(^O^)/

前回に続き、Hさんからご質問を頂きました。

同様の質問を、お母ちゃんさんからも、頂きましたので、ここでお答えします。

質問の内容 は ここをクリック



「自覚症状が無いけど、脈診でどこまでわかるか?」


脈診の目的から改めて説明します。


私の行う経絡治療では、経絡の虚実

(経絡に流れる気の強い、弱いのこと)を知る為に脈診をします。



つまり、判るのは、経絡のことだけです。



患者さんの隠れている病気が判るわけではありません。


胃潰瘍、肝硬変、心臓疾患、脳梗塞、癌、痔など

の病気が隠れているのを見つけることは出来ません。



残念ですが、そういうことは、病院で必要な検査を受けてもらってください。m(u_u)m



だったら、何がわかるか?



経絡の虚実に関わることを推測することは出来ます。


例えば、肝経の虚実が著しかったなら、

昔から言われている肝経に関わる病を推測します。


肝経の気が流れる道筋の障害として、

足の親指から下腿の内側、膝、股関節、腰などに何かないか?


沢山薬を飲みつづけたり、

お酒の飲み過ぎなど

肝臓が弱るようなことしていないか。


イライラした気持ちが多くないか。


目を酷使していないか。  などを推測します。



これらが必ずしも症状として出てないかもしれませんが、

将来このようなことが起きるかもしれないよ。と考えます。


実際は、一つの経絡だけが乱れている訳ではないので、

他にもいろいろな経絡の乱れが絡んできますから簡単ではありません。


経絡治療は経絡のバランスを調えることを目的として行います。

例え、現代医学的な病名や原因が判らなくても、脈診さえ出来れば治療は始めれます。





だからと言って、何でも治せるという意味では無いですよ。





初診や、久しぶりに来院された患者さんには、

症状などをお聞きし、


救急の処置が必要なものでないか。


命に関わる重大なことが隠れてないか。 を確認します。




必要ならば、先に病院での診察を勧めます。


治療をしても余りにも症状に変化が出ないときも、検査を勧めます。




あくまでも、自然治癒力が充分に発揮できるように手助けすることですから、


その治癒力が追いつかない疾患(激しい消耗性疾患、感染力の強いもの、重傷な怪我など)


は適応外だと私は思います。





私のところに来ても、「あなたは○○という病気があるよ」とは言いませんので、

そういう事を期待しない方がいいですよ。




あくまでも、経絡の虚実が判るだけです。




ただ、東洋医学的に診て、

「肝経が乱れ易いから、お酒をひかえて」

「酸っぱいものを取り過ぎないように」など、

○○○に注意して生活したらいいですよ。とはアドバイスはします。





Hさん、お母ちゃんさん、こんなんで、答えになったでしょうか。


また、何か疑問がありましたら、いつでもご質問してください。






PS : ここに書いたのは、私個人の意見です。

    もっと、脈診でいろいろな事がわかる先生も、世の中にはみえますので、

    このことが全てと思わないで下さい。







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