避難している方多數の新潟市で、安全だと市民にアピール
自分の記念のために書きました。長文です。
孫崎亮 日本開戦の正体
孫崎亮 日本開戦の正体
2ヶ月がかりでやっと読み終えました。恥ずかしながら日本の近代史の知識が少なくて、柳条湖事件とか盧溝橋事件とか言われても??。日露戦争、日清戦争って、原因は何??そういえば高校の授業は日本史は江戸までで終わりで「あとは読んでおくように」だったなあ。先生にしてみれば「常識」だったんでしょうね。私はずーとスルーしてきた。そのつけが、憲法の理解にまで及んでいるわけ。というわけで、日本の近代史の本も読みかじりながらでないと理解できませんでした。こういう状況はわたしだけじゃないとおもうけど。情けないね。
なぜ、読もうと思ったかというと、5月に戦争法案が提案され、可決は必須と思われていましたよね。なんでこうなるのか。そんな危ない安部の支持率は50%近かったし。なぜこんなになっちゃたのか、真相を探りたいと思ったのです。先輩方は「戦争の始まる前の状況に似てきた」と盛んに言うし、「若い人の右傾化」とか「政治的無関心」が広がっているように見えたし、真珠湾攻撃レベルの史上最悪の選択をもう一度繰り返すと、現代は原発もあるし、核兵器だけでなく、遺伝子組かえとか、農薬とか恐ろしいものがいっぱいで、日本国だけでなく地球規模で最悪の結末になるかもと思ったのです。わたしにできることは本当に少ないけど、何をすべきか考えたかったのです。
500ページにおよぶ労作ですが、真珠湾攻撃にいたる35年前の日露戦争から、様々な資料を調査し、その時々の人の言葉を引用して、10倍も国力の差があるアメリカにこちらから戦争をしかけるといいう史上最大の愚挙の原因をさぐろうとしています。
国力を過信し、満州を支配しようとして中国の民族的抵抗に遭い、それを抑えるために中国の政府の転覆を狙い、3国同盟(日独伊)を結んでしまい、結果として英米と対立するという単純な構図ですが、それに至るまでの30年間、軍部の暴走に歯止めをかけるために、様々な人が努力したのですが、世界情勢と自国の国力をきちんと把握しない人たちにテロなど暴力で脅されて、口を封じられて戦争に突入していったわけです。
映画「小さいおうち」にも描かれていますが、一般市民はこのとき「何かウキウキした嬉しい気分」の人が圧倒的多数だったようです。マスコミの責任や、文化人そして外務省の責任も孫崎さんは指摘しています。でも基本的には国民の世論の力が弱かったのです。
この本では多くの評論家・学者の言葉を引用していますが、朝河貫一(当時エール大学教授。歴史学学者)の言葉が一番印象に残りました。
「日本人が今までになかった惨禍を招いたのは、日本人の常習となっている妥協や、盲従によるものでした。もし日本人が偉大な民族になろうとすれば、結果に関わりなく、国に対してであれ、誰に対してであれ、自らの堅い信念に基づいて主張しなければならない」
孫崎さんは言います。
「集団的自衛権だけでなく TPP参加、特定秘密法、原発再稼働などは 日本のあり方を根本的に変えていくものです。これらの重要な政策の決定過程は、「真珠湾攻撃への愚」と驚くべき共通点があります。⑴本質論が議論されないこと。②詭弁・嘘で重要政策がどんどん進められること。⑶本質論を説き、邪魔な人間とみなされる人はどんどん排除されていくこと。
(途中略)そして恐ろしいのは、安部首相のあと誰が首相になっても、また民主党政権になってもこの構図は変わりそうもない」 背筋が寒くります。
そして今安部首相がやっていることの図式は
「⑴指導者が嘘や詭弁の説明をする。⑵この嘘や詭弁で、本来は国民が望まない方向に政策を誘導する。⑶マスコミが調べれば嘘や詭弁であることがわかるのにそれを検証せず、嘘、詭弁の拡散に努める。⑷国民はこの嘘や詭弁を信じ(信じるふりをし)政策を容認する。」
まさにこの通りですね。そして正しいと思うこと:正論を言う人が排除され制裁を受けるようになってしまいました。
本書の最後を孫崎さんはこのように締めくくっています。
「どうして戦後の経験を踏まえて「自分が正しいことを述べる」ことができた国を、今日本は捨てようとしているのか。どうしたら「自分が正しいことを述べる」社会を復活させ維持できるようにするのか。皆が考える必要があると強く思います。」
これでこの本は終わっています。2015年5月20日に初版が出た本です。
でも、今なら孫崎さんはほんのすこしの希望を持っているとお書きになるのではないかと思います。
戦争法は成立しましたが、若い人たちがどんどん発言し行動するようになってきました。それはまだ一部かもしれませんが、希望の光です。
ネトウヨの正体やなぜ検索すると上位にヘイトスピーチ的な安部応援団の記事が上がっているのか、その仕組みも知れ渡ってきました。
ほんの少しですが光が見えてきたかな。その光に向かって進もうと思ってます。
本日 黒崎憲法まつりに行って、カイ&ナツキという若いアーティストの演奏を聞きました。ハーモニカもギターもボーカルも良かったですが、最後のMCが興味深かったです。
ナツキ「まあ それもあるけださ、それだけじゃ なくて。」
カイ「うーん。この前広島に行って、初めて原爆慰霊祭に出たんだけど、すごかった。高校生もきちんと歴史とか勉強しててさ。今の僕にはギター弾いて歌うことしかできないけど、まあ少しづつ考える」
ナツキ「カイ君は、ぼくよりずーといろんなことをはっきり言ってくれる人です。」
カイ「ありがとう」
ナツキ「こんな二人ですけど、よろしくお願いします」
と言って 演奏は イマジンでした。
思ったことを発言する。歴史を学ぶ。そして発言することは褒められるべきこと。
そういう若い人の意気込みが聞けて本当に今日は嬉しかったです。





