4月11日の母 | あかねのひとり言

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母が、2014年6月膵臓がん ステージ4bと診断されました。母のことを覚えておきたくて始めたブログです。
母が亡くなった後、何も書くこともなくなってしまったため、タイトル変更して、自分のこと書こうかな。

ほとんど寝ている。
呼びかければ目を開ける。
耳はしっかり聞こえている様子。

今日は苦しいことが何度もあり、痛み止めを何回か追加してもらった。

口を大きく開けて、顎を前に突き出したような状態で呼吸をしている。(下顎呼吸?)

喉の奥でカラカラとか音がする。痰が詰まっているのかな? でも、吸引は嫌がる。

あの人だれ?
と突然言う。見えないものが見えるようだ。(幻覚?)

赤ちゃんの泣き声がしたり、ドアをノックする音が聞こえるみたい。(幻聴?)


夕方、母の心臓の音と呼吸をチェックした看護師さんが、
「先生を呼びますね。」
と小さな声で言って出て行った。

すぐに、主治医到着。
母の主治医が来たことを教えると、さっきまで苦しそうにしていたのに、
「おっ!先生。」
と右手を挙げて笑顔で会話。

母は、主治医を心から信頼していたのだと思う。

私が廊下に呼ばれ、話を聞く。
このまま呼吸が弱まっていく。意識がなくなっていくだろう。と。
つまり、母とのお別れの時間が近づいている、ということ。


こんな状況なのに、まだ信じらない。
そして、涙も出ない。
なんでだろ。