Canonです。
ささやかな笑い話なのですが、
母にLINEでおしゃべりしたら
「いいねーいいねー、
そんなはなし聞きたかったの。
おはなし、きくだけでも、
ごちそうです」
って返ってきたので
ブログでも（笑）
ほんと、お好きな方だけ、どうぞ♡
CHANELのご担当者から連絡を頂き、
４年ぶりに来日が決定した
パリオペラ座のバレエ団の
初日公演「白鳥の湖」の
ご招待を頂くことになりました。
シャネルは生前から芸術への理解が深く、
資金援助やコスチュームデザインを担当して
オペラ座とも100年を超えるご縁。
息を呑むほど美しい
CHANELの職人が作り上げた
最高峰の衣装を纏う踊りを
この目で見れるなんて、、、、
CHANELが用意してくれた
ハイヤーが自宅まで
お迎えに来てくださり、会場入り
仕事を早く切り上げて
付き合ってくれた
旦那さんも珍しくスーツ姿です。
厳かなお出迎えに
背筋の伸びる中、
目の前に広がるのは、
CHANELのパーティードレスを着た
素敵な女性やエスコートする男性、
観劇前のカクテルパーティーが
始まっていました。
「・・・・・・」
旦那さん、
微笑んだまま、しばし無言（笑）
そう、華やかな場は苦手な彼。
だよねー！！と思って
隣でおしゃべりして時間を過ごそう、
としていたら
「僕、ちょっと外に行ってこようかな」
え？あと数十分で始まるよ？
「うん、大丈夫！
ちょっとお腹すいちゃったし
ちょっと、ぶらぶらしてくる！」
お、おぉ、、！（笑）
じゃあ、一緒に何か探そうか、と
パーティーを抜けて、一旦外へ。
「カフェ入るほど時間がないし、、
じゃあ、僕コンビニ行こうかな！
タンパク質とりたいし！」
（旦那さん、絶賛筋トレ中）
ウエルカムドリンクにすら
一切、手をつけず、
パーティー抜けて、コンビニ！（笑）
ふたりとも、
だいぶおめかししてるけど！
ちょっと笑いこらえて
一緒にコンビニに入ると、
颯爽とカゴを取る旦那さん
え？そんなに買うの？
さくっと食べれるプロテインバー
とかじゃなく？
と思っている私の横で
「いいのあるじゃーん♡」
チキンの照り焼き弁当や
サラダ、あったかいお茶、、、
カ、、カクテルパーティー中だけど？！
と思いつつ、おそるおそる
「これ、どこで食べるー？」
って聞いたら、ニッコリ笑って
「そこらへん♡」
お会計して、寒空の下、
続々と黒塗りのハイヤーが横付けされる
会場前のベンチに「冷たいねー♡」
なんて言いながら座って
トムフォードのスーツ姿で
コンビニのお弁当を広げる旦那さん（笑）
時折ビニールが風に吹かれそうになったり、
蓋が飛びそうになったりするのを
「ああッ！」と切ない声あげて抑えながら
「我ながらナイスチョイスだなー」
「たれはちょっと甘めだけど、美味しい！」
ってさっきまでの緊張が嘘のように
満足そうな顔。
はーー、もう、これだなー。
私の好きな、彼の性格。
こんな場面でも朗らかに、
地球の常識すっ飛ばして、
素直でピュアな愛に満ちていて
恥ずかしい、とか、みっともない、とか
スコーンと全部飛ばしてくれるような
エネルギー。
よかったねー♡って
私の心まであたたかくなる。
思わずこの心境と共に、彼の姿を
写真に収めたくてスマホ構えたら、
急に、え？って嬉しそうに
背筋伸ばしたりする旦那さん
（そこじゃない！笑）
「ちーちゃん、付き合ってくれて
ありがとうねー♡
これで筋肉分解されずにすみました♡」
お礼も独特
食べ終わったゴミを
持ったまま会場に戻ることにしたのですが
「あ、、、ぼく、こんなゴミ持ってるけど、
ちーちゃん、そんな人が隣にいて
恥ずかしくない？大丈夫？」
って急に気を遣ってくれて
（今さらー！笑）
もう、全然恥ずかしくないよ、
むしろ誇らしいよ！
って笑いながら、会場に戻りました。
公演の幕があがった途端
夢の世界に私が圧倒されている横で、
微笑んでいた旦那さん
微笑んだまま、
ゆっくり、
ゆっくり
目を閉じて、、、
ね、寝たー！（笑）
そりゃそうだー、満腹だもの
それでも、本当に舞台は圧巻で、
指先に至るまでの繊細な演技、
衣装の圧倒的な美しさ、音楽とのハーモニー
しなやかなダンスを見ながら、
柔軟性とは美しさだな、と感動し
体も精神も、柔軟性には、
大自然と調和するような
融合感があり、
それは神の業と重なるからこそ
人は心を揺さぶられるのだなぁ、と
しみじみ思いました。
会場内にも、幾度も万雷の拍手と
ブラボー！の声が響き渡り
そのたびに、ハッと目が覚めて、
慌てて拍手して、
真剣に見始める旦那さん
私は、まるで映画で見ていた世界が
目の前に立ちのぼるような感動に全身が貫かれ、
心が揺り動かされっぱなし。
パリから日本まで
この夢をお披露目しに来てくださったんだ、
と思うと自然と拍手に力が入ります。
ラストシーン、静かな舞台や照明で、
あ、旦那さん
大丈夫かなーと、ふと隣を見たら
！！！！！
な、泣いてる！
感極まって瞳潤ませて、
舞台に見入っていました。
（いつの間に！感性のコスパ最高！）
思わず覗き込む私に
「やっぱ実物みちゃうとねー」
ってゆっくり微笑んで（笑）
ふと思えば、
私は旦那さんの言動のあれこれに、
自分の思っている「無意識の枠」をずいぶん
広げてもらったように思うのです。
ずーっと、今、ナチュラルに在る。
どんなに年齢重ねても
どんなに実績積んでも
かっこつけることもなく
無邪気な「ぼく」のまま
生きていく
私みたいな
四方八方気が散りやすい人間の
地球での無意識の積み重ねを
スコーンと吹き飛ばしてくれる彼の
爽快な腕前に、惚れぼれしています。
そうそう、
二人で観劇の後、ばあば宅で
留守番してくれていた娘たちに
人生初のバレエ観劇だったけど、
本当に素敵だったよー！
って伝えたら、次女が
え？ママ、観客だったの？
踊る方だと思ってた！
って言ってて、
ダンス歴０年の私に、なぜ！と
思いつつ
もう、みんな適当だなー！って
一緒にお腹抱えて笑いました。
家族って、本当に、
想像もしない一打をくれるからこそ、
楽しくて、工夫のしがいがあって、
自分のエゴを解かして、
本来の無限なる存在へと
還してくれる存在だな、と思っています。
いつだって、本来の自分を照らしてくれる
一番近くの大切な人たちに感謝しながら
今日をコツコツと生きていきたいと
思います。