カノンです。

 

あれは結婚式の時。

 

母はもちろん、

 

「私は

 好きな洋服で

 行くわ」

 

と留袖も着ず、

美しいブラックドレスに

身を包み、

まるでパリマダム(笑)

 

しかも

なぜか遅刻。

 

さらに、

花嫁の手紙は

 

「ああいうの

 お母さん

 要らないから」

 

と事前に拒否(笑)

 

で、じゃあ

どうする?

 

と言ったら、

 

「お母さんが

 小話するわ」

 

なぜ!?(笑)

 

で、当日

マイクを持ったら

 

「は、

 何を喋ったら

 いいんでしょうか」

 

いやいや、

お母さんからの

提案です笑い泣きあせる

 

でもノッてきて、

自分の娘の年齢も

間違え(笑)

 

しかしなぜか

出生時体重は

正確にそらんじて、

 

その体重を

 

この手に

抱いた時に、

 

ああ、

大切な

宝物を

預かった。

 

お返しする日まで、

大切に育てなきゃ。

 

と思いました。

 

20数年の

お預かりものと

思ってしまいましたが、

 

思いがけず、

 

30数年の

お預かりものに

なってしまいましたが、

 

会場、大笑い。

 

本日、無事、

お返しできました。

 

ありがとう

ございました!!

 

なぜか

拍手喝采。

 

は!それと!

 

いいところは

全部主人似で、

 

悪いところは

全部私似です!

 

以上です!

 

パリマダムの

天然かつ迫力ある

スピーチに、

 

みんな笑顔。

 

母らしい

「自分」のあり方で

娘の結婚式も最後まで

貫いていました。

 

今でも、外出時には

全身コーディネート

するのが大好きで、

 

お母さん!

このセットアップ

素敵!

 

とブランド聞くと、

 

そう?

これ上下で700円。

このネックレスは

300円。

 

と謎の掘り出し能力で、

おしゃれに古着を

着こなす(笑)

 

幼い頃から、

それいゆを愛読し、

美しい世界を旅しながら

生きてきた母にとって、

 

自分である、

ということ自体

 

生物として

この上なく「美しい」こと。

 

自分の美意識を貫く、

という意味であり、

 

お金のあるなし関係なく、

人間関係でも、

ファッションでも、

冠婚葬祭でも、

 

自分らしい

あり方という美しさを、

いつも追求していました。

 

自分の半径5メートルを

大切にする、

日常に恋する生き方を

しながら、

 

飛行機にさえ

乗ったことがないのに

視野はいつも

ワールドワイド(笑)

 

私もこんな風に、

自分という美学を、

表現しながら生きて

いきたいなーと思います。

 

今日はハピカフェで

平山旅館の女将に会い、

なんか母と

同じエネルギーを

感じたので(笑)

 

こんな思い出を

書きたく

なりましたラブ