きょう12時に配信されました。
文春記事をうのみにすると言われるでしょうから、この部分だけそのまま引用します。
引用ここから
劇団に一連の問題について質問状を送ったところ、
「(自主稽古について)火曜日と土曜日は本稽古を行わず、必要に応じて自主稽古の時間に充てられるようにしていたことは事実です。(K氏の居眠りについては)事実がありましたが、今後そのようなことがないよう指導しております」
と回答した。
引用終わり
内容は星組のRRR稽古での出来事で、告発したのは確かに現役の方なのでしょう。
・新人公演の稽古のために、ハードな本公演の休みの日に休めないこと
・自主稽古は必須であること
・新人公演主演者がコロナになり、そのために起きたこと
・フェルマータ(上級生が集団で壁を背にした下級生を囲むこと)鉄の掟「上げ下げ」は残ったまま
・新人公演の稽古にも同席するようになった星組Pはパソコンを膝に置いたまま椅子に座り居眠りしている
・新人公演のための自主稽古でルールが守られていない状況を見かねた生徒がK氏に改善を訴えたが長の期逆上
・今もギリギリの精神状態で『死にたい』と口にする仲間がいる
ざっとですので、配信を購入されるか明日雑誌でご確認ください。
記事を読んで、「芸事は厳しいのが当たり前なので嫌ならやめればいい」という非難が予想されるので、あらかじめ資料を出しておきます。
こちらに全文あります。P118です。
https://www.mhlw.go.jp/content/11201000/001258653.pdf
引用
「芸術・芸能分野における過重労働・ハラスメントは、日本の全業種・職種の中で、とりわけ深刻な実態にあり、その改革は緊急の課題となっている。とりわけ、日本を代表する芸能プロダクションや劇団において発生した一連の事態は、海外からも注目を浴びることとなり、日本における文
化活動への信頼を損なうことになりかねない。」
以前もこのことについて書きましたが、宝塚歌劇団は労働の場であり雇用関係にあります。親会社は大企業の阪急阪神HDです。そしてすでに1人の命を失い、過重労働・ハラスメントはありましたと合意されています。
なぜ全体を調査しないのか。
それは劇団が事実を知っているからだと思います。
私が社長で社員が1人自殺したら、理由がどうであれまず自分の会社で何かあったのではないか、労働環境はどうだったのかを疑います。そしてこれ以上亡くなってはいけないので、他になかったか、本当にこのあとみんな大丈夫なのか、心配で心配でどうにかしようとまず実態を知ろうとします。当然亡くなったご家庭のところに行き、亡くなる前の様子を聞き、そして他の部署もどうなのか全部を知ろうとします。でも宝塚歌劇団ではそうはならない。たぶんいろいろなことはわかっているのだろうなあと想像しています。
今回の文春記事を再度なかったことにして、彼女たちを絶望させないでほしいです。なかったと言えばファンも上層部も楽になりますが、それはただ自分たちが楽になりたいだけです。
1人亡くなったのを見ているので、死にたくても死んでしまったらどうなるかを知っています。だからこそ辛い。目をつぶらずにないと決めつけずに声を拾ってほしいと思います。