きのう宝塚歌劇団公式HPにハラスメント防止のぺージがあることをポストしたら、意外に多くの反応をいただきました。実はこのことは昨年11月29日にすでに書いているのですが、再度書きたいと思います。

 

宝塚歌劇団公式HPの一番下に「サステナビリティ」という項目があり、クリックすると④のところに「・ハラスメントのない健全な職場環境の整備」とあって、下のぺージになります。

 

 

なお、サステナビリティのページは2023年9月1日に公開されました。(ただし、ハラスメントについてのページはもしかするとその前からあったかもしれません。以前読んだ記憶があるのです)

 

さらに「ハラスメントのない健全な職場環境の整備」のページには「阪急阪神HDのグループ共通の人権の尊重に関する基本理念・基本方針」がリンクされています。

追記 こちらは2020年に策定されました。

 

 

https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/86e21a272853acc868e9afdd93a37f296505de11.pdf

 

 

 

 

「1.人権尊重に関連する法令・規範の遵守
私たちは、私たちの事業活動を行うそれぞれの国や地域で適用される人権に関する法令の遵守に努めるとともに、国際連合の「国際人権章典(世界人権宣言・国際人権規約)」および国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則及び権利に関する ILO 宣言」(※)などの人権に関する国際規範を支持・尊重します。
(※)結社の自由および団体交渉権の承認、強制労働の禁止、児童労働の禁止、雇用および職業における差別の禁止、安全で健康的な労働環境を中核的労働基準として定めている。」

 

つまり簡単に言うと、阪急阪神HDグループは人権を「国際人権基準」で守ると書いてあります。(※では労働組合も認められています。)

 

国際人権基準はざっくり書くと日本の基準より厳しいです。宝塚歌劇団はグループの一員なので、人権は等しくこの基準で守られているはずでした。

 

宝塚歌劇団のページに戻ります。

 

わたしが

 

4) ハラスメント行為への対応について
事実関係を調査のうえ、ハラスメントの事実があれば厳正に対処します。

 

の部分をポストしたため、そこだけ拡散されてしまいましたが、本当に大切なのはその前なんです。

 

「とりわけ、ハラスメントについては、働く人の個人としての人格や尊厳を不当に傷つけ、健全な職場環境の形成を阻害する社会的に許されない行為であり、働く人の自由な意見表明を奪い、企業活動における能力の有効な発揮の妨げにもなることから絶対にあってはならないものです。また、会社にとっても職場秩序や業務の遂行を阻害し、社会的評価に悪影響を与える問題です。

宝塚歌劇の運営に携わる阪急電鉄株式会社創遊事業本部・宝塚歌劇団・株式会社宝塚舞台・株式会社宝塚クリエイティブアーツにおいても、すべての役職員が互いに尊重され、健全な職場環境のもとで働くことができるよう、今後も継続して同理念・方針に則ったハラスメントのない健全な職場環境の整備に取り組んでいきます。また、関連するステークホルダーに対しても、同理念・方針への理解・支持を得るよう努めます。 」

 

これ、長くてポストに入りませんでした。

 

この文章は、亡くなった9月1日にHPには存在していました。日付を改めて確認したとき、なんともいえない気持ちになりました。

 

ぜひ上の長い文章を声に出して読んでいただきたいです。そのあとで、あの劇団会見を思い出してほしい。

「我々にハラスメントにあたるという認識がなかった、指導もしてこなかった」「悪意はなかったと感じた」「すでに減給処分しています」

 

あの会見のときに聞き書きしながら、嘘つきだわ、誰か記者が「すでにHPにこのように書いてありますが?」と聞いてくれればいいのにと思いましたが、そんな質問はありませんでした。たぶん記者も読んでませんよね。(ただしたぶん初回のご遺族側弁護士会見のときには川人弁護士がこのページについて触れられていました)

 

これらのページがあるのですから、

演出家たちのハラスメントもとっくに調査されているのでしょうし、現体制で舞台再開の宙組ほかすべての組で、今までのハラスメントが調査されているのでしょう。そして厳正に対処した結果が、現体制のままの再開なのでしょうね。

 

目をつぶって見えないふりをして進んでいいのかな