午前10時に劇団公式HPに宙組再開のお知らせが載りました。各社記事も出ましたが、スポーツ報知をリンクしておきます。見出しに余計なものがついているとXでクレームがついたのを見ました。

 

見出し「娘役転落死の宝塚歌劇宙組が6月に公演再開が決定…演目を変更してショーのみ1本立てで」

 

記事最後も文句言われていました。こちらです。

 

「歌劇団の公式ホームページによると宙組生は現在62人。事件前から体調不良を理由に休演している生徒もおり、どのような体制での上演再開となるか、注目される。」

 

スポーツ報知

 

それから、スポーツ報知はXでこうつぶやいたので、プチ炎上してました。

 

「ついに、宙組が6月の公演再開を発表しました。ショー1本のみの上演に変更ですが、果たしてどんな空気感の中で、62人中、何人が出演するのか…」

https://x.com/hochitakarazuka/status/1778955779497963684

 

「やっと再開するのでマイナスなことは書かないでくれ」というファンの気持ちが強いのでしょう。「これまでよくがんばってきました」「ファン最優先ですね」なども並んでいました。

 

正直とてもとても複雑な思いでいます。そしてその思いをここに率直に書いたらまずそうです。トップには再開がわかっていたから週刊新潮の記事にあるように黙って座っていたのですね。

 

亡くなった方を亡くなる直前に罵倒した本人たちがキラキラ舞台に復帰。それを手放しで喜ぶ声。もちろん批判の声もありました。でもきっとこうやって何もなかった風にしてチケットは完売。幕は上がり、「帰ってきてくれてありがとう」「舞台最高」で拍手、そしてこのまま本当に彼女は消え、どこにも痕跡なく(ちらっと理事長の挨拶文に触れられていたらしいですが)時が過ぎていくんですね。見たくない人は見なければいい。確かにそれはそう。でもパワハラ行為者たちが企業内で全くお咎めなしで庇われて、謝罪文(出したか不明)でよしという前例ができてしまいました。清く正しく美しい宝塚歌劇団が世の中に悪しき前例を残したわけです。

 

最近ずっと考えていたことがあります。

それはこの110年の間 変わらずこの体質だった宝塚歌劇団で、本当に彼女だけがあのように命を落としたのだろうかと。彼女は誰もが見えるところで見えるように訴えてくれた。ご遺族も大変な思いをしながら彼女の尊厳を守ろうと闘った。でも中には声を上げられなかった人がいるのではないか、思えば不思議な時期の退団もあったようななかったような・・・。命ではなく心が傷ついて去っていった人たち(スタッフも)も必ずいるはず。そしてこれまでは「もたなかった人」「耐えられなかった人」にされてきたけれど、本当はその人たちがとても真っ当で、人間らしいのではないかと。そんなことを今考えています。

 

法律は、実は人間関係の最低限のところを守るためのものです。だから違法でないことが人として正当とは限りません。

 

結局強いものに包括される形で再開決定したように思います。踏みつけられたものは去るしかない。下級生が可哀そうというけれど、救う道は他にもありました。こんな風に膠着した集団だから組替えもできなかったのでしょう。

 

そんなこんなで複雑です、という話でした。1年後どうなっているでしょうね。