kibitsu
シィルツ記~セルガイ・アッテンビリアの日記より~
武具のほとんどは、バイルからのドロップ品である。だが、優秀な鍛冶士によって生産される武具も存在する。冒険者は、バイルを打ち倒す力のみで強さを評価されるのではなく、優秀な鍛冶士を味方につけることができるかどうかも評価の対象になりうるのである・・・・・・。
「kibitsu」記す
マデリンに戻り、マデリン銀行に立ち寄った。銀行員から、此花の手紙を受け取った。シィルツ全土に支店を持つ銀行は、セゲルやアイテムを常に運ぶため、その片手間に各銀行預かりという形になるのだが、無償で手紙を運んでくれている。
『兄さん、この前送ってもらったマリエルの翼とタイタンの爪の作成書なのですが、私には難しい内容でした。力になれず、ごめんなさい。代わりといっては、失礼かもしれないのですけど、生産して頂ける先輩の鍛冶士さんを紹介します・・・』
手紙は、他の兄弟のことにふれてあり、幾分続いていたが、とにかくその鍛冶士を捜すことにした。
その鍛冶士は月下さんといい、材料から作り方まで、あまり理解できなかったが丁寧に教えてくれた。
材料を揃えるのに苦労したが、月下さんの手助けもあり、何とか揃った。その材料を全て渡し、生産して頂くことになった。
「はい、できましたよ。」
こともなげに、真新しいマリエルの翼とタイタンの爪を差し出した。此花は、読むことすら適わなかったというのに・・・・・・。
月下さんに礼を述べ、身につけてみた。体に新しい希望が沸いてくるのが、感じ取れた。これで、墓地に狩り場を移すことができる・・・・・・。新たな戦いが待ちかまえている、そう感じた。
日記補足
此花に『精進しろ』との手紙を送ったのは、また別の話である。
