米の生産調整がなくなった。一方で日本国内の米消費量が減少している…ことを踏まえて飼料用米への注目がアップしている。

そんな生産者側の話はよく聞くものの、消費者側はどう考えているのだろう?とこの本を読んでみました。

いい肉は良い餌から。なんて聞いたことがあるようなないようなフレーズですが、酪農家にとって餌は非常に大事なテーマ。
栄養価の高い濃厚飼料を与えていても、タンパク質の量、でんぷんの量、いろんなところがつい多すぎてしまう様子。
だから、「ずっとこれで大丈夫」とドッグフード的な給餌は不可。いろいろなものを食べる中で比較的安価で他の飼料とは栄養構成が異なる飼料用米を与える感じ。これなら選択肢が多い方が助かるわけで、継続的な利用も見込めそう。

…もっとも好き嫌いして敢えて食わないヤツもいるらしいですが…。
牛も豚も鷄も食べられるうえにストレス軽減とか餌を食べる量が増えたとか嬉しい効果もあるみたいですが、牛の消化能力を考慮すると1mm以下に粉砕して与えるとか、少し工夫が必要らしい。
なかなか細かい配慮も必要なんだなぁ。