気持ちのよい朝

家を出て

ひとつ ふたつと角を曲がる

目に入る人たちは いつも決まっている

 

集団登校の小学生 見守り人たち

自転車の中学生 駅に向かう高校生

会社員

 

すれちがうより 追い越す人の方が多い

後ろ姿を見ながら

 

これから始まる一日を思っているのだろう

 

今日起こるサプライズを期待しているかもしれない

友だちとの会話を楽しみにしているかもしれない

 

逆に

辛いと思いながらの人もいるのでは

 

今年は2ヶ月遅れ

そろそろという頃ではないか

例年ならばGWを過ぎたあたり

 

学校がスタートして

何かも新鮮に感じ やる気も満々

 

少しずつ慣れてきて

スタートダッシュに疲れが出る頃

気温も上昇 蒸し暑さも加わり

 

何だか行きたくないなぁ

しんどいなぁ

なんて考えなら登校していないだろうか

 

信号出してるか

 

下を向くことが多い

お腹痛やあたま痛

何度もため息がでる

怒りっぽくなり 人にあたる

強い貧乏揺すり

異様にテンションが高い

 

君は

生意気なくせに 打たれ弱い

おおらかなようで 繊細

鈍感なようで 気にしい

 

でも

ちょっとしたことで回復する

 

だから

できるだけ早く“ちょっとしたこと”を

 

一日で

ひとつぐらい 何かいいことがあってくれ

 

 

「うれしいのは 今日も笑顔の 君がいる

目を輝かせ こっち見る時」