朝日新聞に
「檀那とドナー」という記事がありました
2つの言葉は
元々は古代インドで使われていたサンスクリット語
「ダーナパティ」
「ほどこし」とか「与える」という意味で
仏教の布施や供養という言葉として
使われていました
仏教が 中国から日本に伝わり
寺院や僧侶に世話をする人をさして
ダーナという音を漢字にして檀那としました
それが
いつの間にか
夫婦の夫の呼び方「旦那」に変化しました
こう呼ぶことに抵抗感がある人もいます
一方
サンスクリット語は
インド・ヨーロッパ語族に属しており
英語の語源にもなっています
ラテン語のdonareが「与える」
英語のdonationが「寄付 寄贈」が
変化して
臓器提供者=「donorドナー」
という言葉が生まれました
同じ「与える」という言葉が
西へ伝わり ヨーロッパへ
東へ伝わり アジア 日本へ
その国の言語や文化の影響を受ながら
まったく違うものに変わってしまいました
親であるサンスクリット語は
世界中で日常語として使われることは
ほとんどなくなっていますが
その子どもたちは
それぞれの地域で
地に足をつけているように感じます