「屍人荘の殺人」の前年の

鮎川哲也賞受賞作

 

 

 

 

 

【ジェリーフィッシュは凍らない】

 

 

 

 

「新本格ミステリ読んだな~」と思える

鮎川哲也賞にふさわしい

実に誠実な作品です。

 

 

 

 

人類の歴史において

革命的な小型飛行船「ジェリーフィッシュ」

ある日、消息を絶ち…

 

 

 

 

人が踏み入れないような場所で

発見された飛行船の残骸から

乗組員全員の死亡が確認されるが

 

 

 

 

全員が殺されていた…

 

 

 

 

という大きな枠での「密室モノ」

 

 

 

 

「屍人荘の殺人」もそうですが

”どんな設定もやり尽くされている”

と言われる中で

見事に、新しい設定を見つけて

最後まで飽きさせない物語を

紡いでいます。

 

 

 

 

ただ、ひとつ

この作品に限ったコトではないのですが

個人的な希望として。

 

 

 

 

ミステリモノにはぜひとも

表紙裏または冒頭に

登場人物一覧を載せていただけると

嬉しいな、と。

 

 

 

 

(トリックに抵触する場合が多いから

 載せられなかったりするんですかね??)

 

 

 

 

特に、この作品ように

外国が舞台の物語だと

カタカナの登場人物に対して

しばらく「えっと、これ誰だっけ?」が続くので…

(今回は、文中の最初の方に

 登場人物の紹介があるので

 そこを行ったり来たりしていました)

 

 

 

 

ま、人の名前が憶えられない

私のほうに問題があるんですけどねあせる

 

 

 

 

ちなみに、

続編の「ブルーローズは眠らない」も購入済み。

読むのが楽しみです。