立ち止まって切り取る景色は刹那刹那のフォトグラフ。
前は先征く者の後ろ姿、フィールドに敵と味方の横顔
見返れば迫りくる追手の掴まんとする鉤爪、足元には
アスファルトの黒い道、頭上には青空に浮かぶ白い雲

歩を踏み出して動き出す景色は自分だけのオリジナル
心の赴くままにビジョンを選んでその映像を身体に纏い
気に入らなければ脱ぎ捨てて別の影像に着替えるだけ
光と影に色彩を混ぜて想いに叶う現実の経験を上塗り

ただ周囲に流されて往くのか両手両足で漕ぎ出すのか
踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損々身体に
流れる時間は待っては呉れない。折角貰った人生なら
突っ走って壁に頭をぶつけても自分だけの音色を出せ

その振動に共鳴してくれる仲間にきっと繋がりもつれて
ネットワークに拡がる前も後ろも上も下も無くソコが前で
後ろで上で下であるそしてドコもが中心で誰もが真ん中
何が起こっても何が変っても全て自分の糧となるだけ!