今日の空は見上げると真上の青空に濃い飛行機雲が東から西へ走り
よく視ると西南西の彼方にジェット機が現在進行中で牽引しています。
暫くすると徐々にふやけてきて横縞のプラナリアの化け物と言うか
半透明のダイダラボッチみたく白色が薄れて青に混ざり霞と化します。
その隣には少しメタポの半月が、あらっ!貴方居てたのねという位の
存在感の弱さでしれっと脇役を演じています。

その下を飛ぶ旅客機は雲を引くことは無く、上層と下層の環境の違いを
考えさせます。公園のベンチは霜をかぶり、気温の低さを眼で確認でき
銀杏の落ち葉も深く積もり、用水路のカルガモの雛もすっかり成長し親
鳥と見分けが付かなくなっています。車好きの社長のダークグレイの
ポルシェのボンネットにはペイズリー柄が浮かんでいます。この高級車
に車庫が無い筈はなく、駐車してから冷える過程で生じたのでしょう

全くもってどうでも良いようなコトを想いながら歩く私は暇なのでしょうか・
カルガモは誰に餌を貰う訳でも無く確実に成長します。それだけの糧は
自然に準備されていて決して多すぎるコトもないが飢え死にする程でも
無い、勿論、野生動物は食べられるモノは贅沢を言わず何でも食べる
厳しさを身に付けています。時折食べきれない木の実を土に埋めたり
する小動物もいますが、忘れて木々の繁栄に貢献します。

大自然には一見そう観えても全く無駄は在りません。必要なモノが
必要な時に必要な分だけ必要とする生命に循環するエネルギーの
流があります。贅沢を言わなければ何とか生命は全う出来るように
なっています。でも唯一人間だけが食べ切れない食料を腐らせ使い
切れないお金を溜め込み地底に固定された放射性物質を掘り起こし
濃縮し管理しきれない爆弾を無数に製造し恐怖をバラマキます。

肉食動物に追われて逃げる草食動物は九死に一生を得る場合も有
りますが捕まって食べられる時もあります。生きれる時は懸命に生き
何れ訪れるその時には身体を手放してあの世に向かいます。所詮
身体はこの世に居る時の乗りモノであり借りモノでしか有りません。
大自然の生命はそれを分かっています。人間だけが過剰に心配し
自ら創り出したイメージに恐れ、要らないモノを集めます。

目に見えるモノは何一つ持って行けないのに・・子供には子供の
夢が有り持ち分が在るのに・・必要以上は毒にしかならないのに
敢えて我が子にだけはと残そうとし、残したモノに執着し往く処に
も素直に逝けなくなり、子供の害悪と化し行く末の邪魔モノになる。
そんな筈じゃ無いのに現実は逆の方向に向い善かれと思って道に
撒き菱をしてしまう。でもそれも必然。起こるべきして起こります・

コケようと思ってコケるのはコメディアンだけ!ワザとコケている訳
では無いから・・だから自分を許しましょう。ソコから学べたら次に
進めます。この世に無駄なモノは何もなく、必要の無いコトは一切
起こりません。不足しているのは気付きだけ!耳を澄ませば答えが
聴こえ、正しく見れば真実が観え、正しく想えばその世界が現実化し
自分を信じて行動すれば必ず道は開けるように出来ています・・・・・

晴れた朝、お陽様に感謝して合掌する時、どうしても直接日差しが
眼に入り網膜を少し刺激します。振り返って歩き出すとダークグレイ
のアスファルトに赤い小さな丸が日差しが眼に入った数だけ浮かび
ます。初めは眼の調子が悪いかなと思ったりしましたがお陽様の
残像であるコトに気付き、次からは目を閉じで直視するコトを避ける
のですが今度は緑の残像が閉じた瞼の裏側に1~2個・・・

暫くすると残像は消えて無くなるのですが矢っ張り観てしまってます
人の生きた業績は残せたとしても結局ボンネットやアスファルトや瞼
の裏側に浮かぶ一時のあやふやな残像でしか有り得ないのかも知れま

せん。それなら意固地に拘る必要も無くなります・・・・・・・