早朝に小雨がぱらついた様で道路は濡れ空気が冷たく感じます。
でも空を見上げると雲が割れ青空が覗いています。予報を確認
するとのち晴れになっていますのでいざウォーキングに出発です。
コースの途中通りすがる3つの公園の最初の公園に立つ桜の古樹は
樹皮が湿り漆黒の色合いです。幹と枝は瘤だらけでくねくねと梅の
樹の様に曲がり長年の剪定の後を浮き彫りにしています。
葉は殆ど散ってしまい春に艶やかな花が咲くコトを観ていなければ
何の樹か見分けが困難かも知れません。ココには昔ながらの藤棚
もあり季節になれば物凄いボリュームの薄紫の房がぶら下がります。
次の公園は比較的新しくいつもストレッチする所です。植えられた
桜も若く綺麗な花も咲くのですが下でお花見は憚れます。ただ葉は
赤い褐色に色変わりしていてもしつこく枝にしがみついています。
ソメイヨシノ特有の横縞も見て取れますので仮に全て落葉しても
桜だと判ります。ご丁寧に種別名のプレートも掛けられていますし・・
生物は齢を重ねるほど柔軟性は失いますが無駄を最小限に抑える
る様になります。成長をするコトよりも世に長く在ろうとするのか
年月を越えてきた実績が選んだ生き方であるコトは間違い無いので
植物であれ動物であれ旅立ち迄の共通の通過点なのでしょう・・
旅客機の乗客は普通着陸時に最もハラハラします。それまで空に
浮かんでいたモノが硬いコンクリートの滑走路に着地する訳です
から失敗するコトに恐れを抱きます確かにそんなリスクも有ります
がリスク的には離陸時の方が高いそうです。着陸は最後の行程
なので仮に火災が起きても何時ぞやの乗客全員無事避難成功の
様なコトもあり得ます。勿論乗務員の的確な誘導も有りますが・・
着陸は最終関門であり長い行程の殆どが無事に終了しています。
こんな事故が高度一万メートルの空中で発生すれば的確な誘導も
ヘッタクレも有りません。離陸時は有りと汎ゆる想定外のリスクが
前方に潜んでいます。当然機体のメンテナンスはマニュアル通りに
実施されますが、検査するのも操縦するのも人間です。人に完璧
は無いし、全ての部品に欠陥のチェックは出来ないのです。
人類を最初に月に送り届けたアメリカの基本的な思考スタイルは
何度か成功した技術は成功する技術と位置付けます。でもそれは
何度かの話ですし、部品に欠陥が無い条件です勿論最高レベルの
製造管理を受けているのでしょうが、残念ながら完璧は有り得ない
のです。完璧ならチャレンジャー号の悲惨な事故は起こりません。
旅客機の製造も同じアメリカの思考スタイルを基にしています。
そして一番大事なコトは何事にも完璧で有り得ない人が絡むコト。
人間には健康状態の波もありますし、嘘も付きます。法に縛られ
不本意な行動もとるし、単純にミスも犯します。なら全てをAIに?
不可能です。AIのデータバンクには人間の実績が山積みされます
矢っ張り思考スタイルは前述と同じです。方法は無いのでしょうか?
一つアイデアがあります。三人寄れば文殊の知恵。
暗号通貨の様に様々な思考スタイルの人が知恵を出し合い管理します。
出来るだけ多くの人間が繋がってAIを管理します。データーベースは
法の枠組みを取り払い大学院出の博士だけじゃなく汎ゆるスキルを
持った様々なアーティストやアスリートが参画し赤ちゃんから老人まで
一般常識から極めてマイノリティな思考迄詰め込めるだけ詰め込み
計算は得意な機械に担当させます。
多数決で不採用になった少数意見も取り入れ無駄を最小限に抑え
生物が可能な限り長くこの地球に存続出来るように方向を転換する
時代を迎えています。AIの成長は全て人に掛かっています。決して
一部の人じゃなく、出来るだけ多くの智慧が繋がるコトが必要です。
そうしてもしなくてもAIの成長は止まりません、賽は既に投げられて
います。でも全然手遅れでは有りません今が絶妙のタイミングです。
お金を掛けて火星に逃げるのではなく皆んなで管理すれば地球に
まだまだ美しい満開の花が咲くのです・・・・・・・