公園の葉桜はすっかり色褪せて今から落葉の時を迎えます
紅葉や銀杏のように鮮やかに変色しないまでも赤く色づいた
葉に黄色も混ざり全体として風情があり季節感を切り撮った
一枚の絵画を現在進行系で観ているような気がします。冬に
備え葉に残った養分を可能な限り幹に戻しその後は未練なく
手放します。落ちた枯れ葉も何れ分解され土と化します。
大自然には無駄が有りません。用水路を泳ぐカルガモも一部
二羽ずつペアが出来ているようで何を漁っているのか水草の
下に嘴を突っ込んで懸命に食べています。まるまるして観える
のでそれなりに食料はあるようです。これから冬に産卵時期を
迎えトンネルの中に巣があるのか雲隠れします。次の春には
命がけで付き従う可愛いヒナ達と一緒に貯水池に現れます。
出家したゴータマ・シッダールタは数年間真理を悟るまではと
苦行に我が身を置きました。雨の後の筍の様に湧き出る煩悩に
苛まれる中それでも強い意思はこれでもか!これでもか!と
栄養不足の身体を容赦なく攻撃し瀕死の状態に陥りました。もう
ダメだと諦めかけた時その地方の長者の娘スジャータが供した
乳粥を無意識で口にし一命を取留めたのでした。
生きるコトの苦しみからの開放を目指していて死んでしまったら
元も子もありません。そして苦行の先に答えが無いコトに気付き
菩提樹の下で静かに瞑想し内なる宇宙に全ての真理が在るコト
を悟り、目覚めた者=仏陀となりました。苦行を放棄して悟りを
得ましたが苦行のお陰でソコに答えは無いと事実に気付けました
ただ過度な享楽や苦行は結局身を滅ぼすと説きました。
私も振り返ると、これでもか!これでもか!と試練の連続だった
ような気がします。何分頑固な性格で中途半端に我慢強い処も
あり思い込んだらとことん行ってしまって最後は身体を壊したり、
精神的にやばい状態になったりしました。でも最終的には負けて
たまるか!と云う執着を放棄するコトで新しい価値観が芽生え
なんとか人生の峠を乗り越えて来たように思います。
これでもか!これでもか!が続く時は多分そっちは違いますよと
大自然が教えてくれているのかも知れません。誰もそんな苦しみ
は味わいたく無いのですが誰もがそんな時を経験するようになって
います。享楽が悪いのではありません。度を越すコトがダメなのです
苦行が無駄なのではありません耐え過ぎるコトが問題なのです。
楽しいコトが無い幸せはないし適度に耐えれて何事も上達します。
今日も進行形でこれでもか!これでもか!が続くのですが自分を
省みて何処で意地を張っているのか探しに行かなければ・・そして
診つけたらご苦労さんと肩を叩いて桜が色褪せた葉を落とすように
手放そう!♬春の嵐が吹く前に~暖かい風が吹く前に重いコートを
脱ぎ捨てなければ♪モノゴトには時期があります最適のタイミングで
ポイして次のステップを上手に歩みましょう!・・・・・