大自然はモノで溢れています。モノが無くなれば大宇宙も消滅します。
モノはエネルギーの集合体で多様の物質を形成し、モノで有ろうとします。
大自然はコトで満たされています。コトはモノで現せない象を担当します。
コトは空間を埋め尽くし千変万化し絶えず生滅の中に在ろうとします。
モノもコトもこの世とあの世の次元の境界より生じ現世を押し広げます。

IPS細胞やES細胞は多様に分化した細胞を分化する前の常態に初期化し
目的に応じた細胞に再分化させ再生医療に活用すべく日々研究実験され
刻々と成功事例が公表され近未来医療の担い手となる医療技術の結晶と
言えます。今まで再生されないと言われてきた心筋細胞や歯髄の幹細胞
や骨髄幹細胞を利用した血管や神経細胞の再生は既に活用されています。

仮に最先端医療が確立し利用可能になっても当面の間は莫大な費用が
必要でしょう。人が造った国は通貨を発行し汎ゆるサービスをお金に換算
すると云うシステムを構築し、お金が流れる川から租税を徴収するコトで
成立しています。世界経済がグローバル化され国際通貨間の為替レートの
変動により、国が信用を失えばその通貨は紙屑となり価値を喪失します。

金本位制の時代の兌換券はそれでも価値が担保されましたが現在全くの
信用情報だけの通貨はその価値が不安定でリスキーになっています。
情報のグローバル化は世界に跨るネットの中にブロックチェーンを張り巡らせ
暗号通貨と云う安易に採掘できない情報そのモノが国際通貨として台頭し
いずれ各国の通貨も経済の主役を明け渡すコトになっていくでしょう。

各国の財務省は危機感を募らせ独自のデジタル通貨への移行を模索して
いますが単なる利便性の価値しか無く、国の信用の下落で価値を失うのは
デジタルも紙も同じです。これは国と云う枠組みの終焉の始まりを示しています
今の内に自国の通貨を貴金属に交換しておくか?でも貴金属は重くて不便で
盗まれて融かされれば誰のモノか判らなくなるリスクが残ります。

元々この世界のモノにお金で買える価値を与えたのは人間です。お金を
モノやコトに交換して経済が動きます。通常価値の有るモノはお金で買っても
お金に戻すコトが出来ます。それはコトでも通用する筈です。ただ買った時の
金額が保証されるモノではありません。プレミアムが付くコトも有れば目減りも
するでしょう、如何に上手に買うか?上手に売るか?の問題でしょう!

商売とはなんですか?とある人がお釈迦様に問うたそうです。お釈迦様は、
沢山あり安易に手に入るモノをそのモノが不足し且つ需要がある処まで運び
交換し利鞘を抜くコトだと説きました。これはお金が介在しなくても成立します。
モノとコトで必要なモノ・コトを手に入れるのに、知識と知恵と行動のレシピが
間違っていなければお金が無くてもやっていけると云うコトになります。

国はモノで通貨もモノ。欲がコトで戦争もコトなら人類は枠組みを脱ぎ捨て
再構築すべく初期化するコトになるでしょう・・・・・