アンパンマンは第一話で宇宙を飛んで来た流れ星様のエネルギーが
ジャムおじさんの美味しくなれと想いを込めたこだわりの材料で拵えた
アンパンを竈で焼いている時にパンに入り込んで産声をあげました。
アンパンマンの場合はお腹がすいた子供達にちぎって分けてあげたり、
アタマがダメージを受け正規のパワーが失われた時にバタコさんが新しい
顔を投げてくれて交換するコトで復活します。

 人間の場合、父母から受けた遺伝子を内包する肉体に日本では産土の
神様が針の先よりも小さなピカピカ輝く魂を分けてくれ一つの命として誕生し
人生が始まります。これは別に産土の神様の専売特許ではないのですが
一応そう云う役割の窓口を担当しているとされているので・・私も時折近所の
産土神社にお参りします。此処にお参りすると何故か自分の状態に拘らず
全てを受け入れてくれるような気がします。

 魂の源の宇宙エネルギーがルートはどうであれ肉体に入り込むコトにより
私達は生きています。そして何時の日か肉体が衰え新陳代謝が覚束なくなり
細胞のネットワークが生命活動を維持出来なくなるまで魂は肉体と共に様々な
経験と時間そのモノを体感します。魂だけでは時間は流れません。新陳代謝を
繰り返すうち一部の細胞が老化による遺伝子の複製機能のエラーが蓄積されたり
細胞間の比較により時間を認識します。

 昨今遺伝子解析の技術が革新的に進歩し、その謎を究明するべく研究者達が
最新の超高速演算装置を駆使するコトで解明されつつあります。1グラム遺伝子の
メモリーとしての記憶容量は135億年分のデータ保存が可能だそうです。これはもう
現在知られている宇宙の年齢とほぼ同じになります。但し人一人分のの遺伝子の
重さは数百グラムに及ぶそうです。だから人は内なる宇宙を宿すと比喩されるのか
も知れません。細胞の数で言うと何十兆個ありそれぞれが新陳代謝をします。

 母親の卵子に父親の精子が融合した一つの細胞から様々の器官に枝分かれした
細胞にはそれぞれの代謝スパンがあり、淘汰されるまでの寿命が異なります。皮膚や
腸の内壁の一部は日々再生され、骨細胞も何年かのスパンでリフレッシュされます。
街路樹の様にひび割れた樹皮が活動する細胞を護るスタイルでは人は自由に身体を
動かせないし、カニやエビの様に定期的に脱皮も出来ない人の表面は常に新しい細胞を纏わなくてはなりません。内骨格の骨も成長に合わせ長くなったりします。

 でも神経細胞や心臓を動かす心筋は殆ど再生されません。その細胞の目的に従い
おそらくわざとそういう風にプログラムされているのでしょう。神経細胞ニューロンは一つの細胞の長さが1mを超えるモノもあるそうです。ニューロン同士の連絡網や
身体の隅々までに出す様々な指揮命令を伝達するには再生を繰り返し新しい短い
細胞では用を足せないのでしょう。心筋にしたって細胞が連動して収縮しなければ
大量の血液を全身に送り出せませんし、胎芽の時から拍動は続きます。

 人間の身体は壮大なネットワークが張り巡らされています。神経、血管、リンパ管、それはそれは複雑に絡み合いながら一つの命を維持します。再生速度もそれぞれ
異なる周期でバトンタッチしながら・・そこに精神エネルギーが意識的に無意識的に
関与して点滅しながら移行しています。ほんの刹那の間に変化し同じ処には居ません。身体を構成する一つ一つの素粒子が全方向の大宇宙の素粒子ともつれ合いながら
大宇宙そのモノの構成の一翼を担ってします。

 人は元々大宇宙と一つなのです。宇宙エネルギーに不可能は有りません。何でも
創造出来ます。大宇宙は肉体に宿る魂が繰り返し創造するのです。肉体は朽ち果てる
まで魂と一緒に時間を移行し、精神(魂)は肉体と重なった高次元に居ながら遺伝子に情報を刻みこの世での経験を持って大宇宙の次元を移行します・・・・・