精神分析学の権威の一人のフロイトは人は誰でも3つの自分を持っていると分析しました。一つは慾望のまま突き進みたい自分、例えばお腹が減れば何かを食べたい食欲、身体が疲れれば眠たい睡眠欲、自分の遺伝子を後世に残す為に快感と共に備えられた性欲等々・・エスと名付けられたアナーキーな自分、2つ目は自分で自分であると認識している自我、そして3つ目は超自我と呼ばれる自我の中で経験則や倫理観などで形成されたまるで裁判所の様な作用をする領域の3つがあります。

 エスは人が生存する為に備わった本能なので簡単にはコントロール出来ません万一消し去れば人の種が滅します。しかし本能だけで生きても無人島にたった一人なら判りませんが社会の中では秩序を乱した罪で拘束され捕り押さえられます。そこで超自我の出番が来ます、超自我の中の経験則や倫理観等は自分の経験だけに留まらず親であったり、学校の教師であったり、宗教の伝道師であったり世間の道徳であったりの知識で構成されエスの通り生きるコトの危険性を訴え慾望を抑え付けようとします。

 でも超自我だけに従っても人は生きる意味を見失ってしまい何も出来なくなります。そこで自我はエスと超自我を間でその時の状況に合わせ行動を選択します。例えば誰もいないから信号無視をしちゃえ!とか満員電車で人混みの中誰か分からないだろうから触っちゃえ!とか、し出かします。普通そういった行為は捕まるまでやってしまい結局後悔するコトになります。浮気だって、パワハラだって、横領だって全て同じコトです。だから人には基本的道徳が必要なのです。これは闇雲に人を抑え付けるモノではなく自我を護る知恵なのです。

 自我はエスと超自我のバランスの中でその時々のアクションを選択します。選択するやいなや行動は経験となりそのリアクションが超自我に追記されて往き、人は3つの自我の間で生きています。


 これは過去、現在、未来にも当て嵌ります。過去は経験、現在は選択行動、未来は希望。人生の季節ごとに風向きが変わり、その変化に過去の経験則から自らどう有りたいかの望みを持って選択し対応します。上手くいかなければ、それを経験に加え、また違うアクションで次の選択をし、解答を模索します。そして諦めずに自分軸でチャレンジし続ければ何時か望みが叶う時が必ず来ます。超自我の図書館で調べるとそう書いてあるコトを知っているから人は信念を持ってチャレンジ出来るのです・・・

 フレミングの左手の法則を覚えていますか?右手バージョンも有りましたが、電磁誘導の基本法則です。電流(中指)、磁場(人差し指)、推力(親指)の各方向と関連性を表したモノです。モーターはこの法則の下回転します。簡単に磁石の周囲に電線を巻き電流を流すとコアのモーター軸が回転します。右手の法則は逆にモーターの軸を回転させると磁場に巻かれたコイル状の電線に電流が流れるという法則で発電所はこのお陰で電気を起こせます。もう一つバージョンは知りませんが磁力線を発生させる電磁石があります電流の向きを切変えるコトで磁性体(鉄等)を付けたり離したり出来ます。

 この切り替え担当は人の仕事になります。勿論精密な電子回路の中では自動であったりプログラムが切り替えるコトもあるでしょうが、そういうふうに設計するのは人で、選択するのも人です。要するに2つの条件に人が選択が3つ目になり、電気なり推力なり磁場を操れるというコトなのです・・・

 マクロ宇宙は広大で正しく天文学的な大きさがあり、果ては計り知れず人の手は届きませんが光波はやってきていて人の眼で観測可能です。内なるミクロ宇宙は何処にでもあり今でも指先に届いているけれど小さすぎて観測可能な電磁波の波長以下になればそこにあるのに視るコトも叶いません。でも紛れもなく人はそんな世界に生きています。マクロとミクロの間のココに2つの条件の間でイマを確かに生きています。マクロ宇宙は遠ければ遠いほど過去の姿です。なら逆にミクロ宇宙は時間軸で未来になるのかも知れません、切替可能かも知れませんがイマ、ココが私達の住処だと言えるし、そこにしか住めないのでしょう・・・

 万物の根源と成る陰陽ともう一つの条件である人の選択と行動を加えコントロールできれば望む未来往きの選択が可能なのかも知れません。人の力の可能性は無限なのです・・・・・

 望む未来を、ホップ、ステップ、ジャンプで掴みとりましょう・・・・・・・