私達はベッドで寝転がっていても移動しています。

自転  約382m/s 北緯35°(赤道約460m/s)1日

公転  約29.8km/s  地球の軌道      1年

銀河系 約240km/s   太陽系の位置   約2億年

更に局所銀河団としての移動

その上に大規模構造としての移動

 動線は螺旋が螺旋を巻き、より大規模な螺旋を描いて曲線を移動しています。
一回り約2億年掛かる天の川銀河の運動は人の一生のスパンから見ると変化は
無視できるのかも知れませんがベースとしての方向性は示しますし、それ以上の
マクロな相対運動もより速度が速い容ちでこの宇宙を存在足らしめているのは
想像に難く有りません。

 地球上の私達は午前0時と午後0時では正反対の方向を持っています
夏至と冬至でも同じコトが言えます。現実には様々な要因や角度が絡み
正確に計算するのは至難の技でしょうがただその時その季節の条件を加味してた
ベクトルがベースとしての複数の方向の後押しや逆風を受けて唯一弾き出される
のも事実でしょう。

 但し、この方向は私達が一切の移動をせずじっとしている条件の話なので
実際は私達は個々の行動を取っています。環境が持つ方向に対して、今どういう
干渉を受ける方向に動いているのか?抗って逆境の中試練に鍛えられているのか?
はたまたやるコト為すコトトントン拍子に想い通りに運び絶好調なのか?もし
私達に望む未来が在るのなら、その未来を目的地にする方法が有るかも知れません。

 人はオリンピック選手で100m10秒切るかどうかの速度しか出せないのに
どうすれば私達を取り巻く音速より速い超高速の方向干渉の下、目的地に向かえ
と云うのか?(ちなみに音速は約340m/s)超音速ジェット機に乗る?それとも
星間ロケットに便乗する?いやいや行ってしまったら帰って来なくてはならないし
そうそう個人的な未来の為においそれと利用させてもくれないでしょうし・・

 昔々中国の三国時代の蜀の天才軍師諸葛孔明が編纂したと伝えられる(事実か
どうか確認できませんが)奇門遁甲なる難しそうな恐らく方向方位の統計学の
集大成の様な文献がありました。(実際は最も重要な部分が欠落したのか焚書された
のか判明出来ませんが現存しているのはほんの一部)この奇門遁甲の算盤には
生門とか死門とか様々な門や記号五行が配置され日々変化する計算尺のような
代物です。

 例えて言うなら日本の古事記の神武東征でどうしても長髄彦に勝てなかった
磐余彦尊が攻撃する方向を逆に変えて攻めると戦うまでもなく勝利を収め初代天皇
の神武天皇になったというエピソードですが、そういう戦争の勝ち方を方向方位の
面から統計的に有利な方向を導き出す方法、謂わば急がば回れ的な確実な勝利を
手にする為にダイナミックなベースの力を拝借するという理に適った知恵の利用。

 ボイジャー1号や2号に限らず、地球から飛び出し太陽系の果てまで到達する
惑星探査衛星は、姿勢制御の為の最小限の推進装置しか持ち合わせていませんが
途中の惑星の重力を上手く利用し引き寄せられて振り回されてハンマー投げの
ハンマーの様に目的地の方向に放り出されるというスウィングバイという手段が
採用されます。(良く計算できるモノだと感心しますが)

 ニコラ・テスラが地球は大きな回転する磁石なので、そのダイナミックなエネルギーを拝借し無尽蔵な電気を得ようとしたように(現実の計画はスポンサーでもあった
資産家に潰された)この宇宙に当たり前に漂っている知って知らないフリをしている
秘密を拝借すれば最小の努力で私達を望む未来に送って貰えるのではないか?また
それに必要な要素さえ準備すれば可能なのでは?ただその為にはタイミングを掴む
フットワークの良さとその方向をしっかり見極める意思は必要でしょう。

 チャンスは生きている限り舞い込むので何度もシュミレーションし、タイミングを
モノに出来ると信じてその瞬間にスウィングバイして目的地に向かいましょう・・・・・