表面加工の最後の工程は研削盤等で仕上げ作業されます。研削盤には砥石があり、対象加工物の性質により様々な種類の砥石が対応します。中でもダイヤを練り込んだCBNと呼ばれる砥石は固い素材の研削には欠かせません。そんなCBNの砥石も研削する間に目詰まりを起こして切れにくくなったり、片減りしてきて修正作業をしてやるタイミングがやって来ます。砥石の目詰まりを除去して切れ味を復活させる作業をドレッシング、片減りした砥石面を整える作業をツールイングといいます。数値制御式の研削盤の場合、その修正は適切なタイミングで自動で行われます。
一般の砥石はダイヤモンドのドレッサーで修正されますがダイヤの砥石は砥石同士で共摺りさせたり電気スパークで管理されたりもします。余り頻繁に修正を掛けると、仕上がり精度は維持できるが高価な砥石が早く摩耗し寿命が短くなり、タイミングを遅らせると仕上がり精度のバラつきが大きくなり結果が悪くなります。一番コスパの良いタイミングが選択され制御盤に入力されます。タイミングの選択は様々な環境条件のデータ取りから始まります、その日の気温湿度、機械の研削駅の温度、研削の回数と精度の変位、砥石の回転速度との関係等等・・朝昼晩に分けて。何時でもベストな結果を出す為に条件が模索されます
機械は人間が管理し加工プログラムに数値を入力するコトである程度は制御できます。では人間はどうでしょう?社会環境であるなら法律や規則や掟で管理を受けます。なら自己管理はどうでしょう? ダイヤの様な固いモノでも使っているうちに擦り減るのです。いくら強固な信念でも未来から飛び込んで来る変化に修正が必要になるタイミングが訪れます。自分軸は手放してはいけませんが、変化にフレシキブル対応できずにいると淘汰されるコトになります。そうならない為には、過去の成功例に固執するコトや長年大事にしてきた拘りを手放す必要がある時もあります。
この世界にアナログが無くなりはしませんが確実にデジタル社会に変っているので、それに見合った自分自身の修正の為、適度なタイミングで自身の考え方の目詰まりをドレッシングして何時でも切れ味を保持し、もしモノゴトが上手く運ばず障害が出て片減りが深刻なら、日々のワークを休んででもツールイングを施しましょう。やり方は単純です自分の周囲をデータを集め逐一結果と照らし合わすだけです。面倒ですが必ず解決の糸口が見つかりますし対策案が出ます。灯台元暗し、答えは何時もすぐ隣にあるのに、視たくなかったり、見落としていたりします。
昔からよく私はお前は性根が曲がっとる!とか言われてましたが、その度にいえいえ私は真っ直ぐです、ただ世の中が歪んでいるのでそう見えるだけでしょう!とか嘯いていました。そんな私にも未来からの変化の波がやって来て巻き込まれ試練に会い現実に修正を余儀なくされる時期があり今も修行の旅の途中にあります。変化の波は次から次へと押し寄せます緊張感を忘れず軽い身のこなしで波を超えたり乗ったりする為に、自分自身の健康管理と精神管理を面倒でも欠かすコトは出来ません。大丈夫です仮に波ポチャしても又浮かんで来れます。試練は修行させるコトや気付かせるコトが目的で命まで差し出せとは言いません。
試練が多い人程ご先祖様に好かれている人だと言う言葉を眼にして何だか嬉しくなってしまったコトがあります・・・