安倍晋三元総理が誰もが予想するコトが出来なかった運命を見た。
犯人はまるで使命にかられる様に堂々と冷静沈着に銃撃をこなした。
犯行後、警察スタッフに取り押えられ連行され、早い時期からその名と
動機が明らかにされた。容疑者曰く安倍元総理に対し政治的信条は関係
なくある特定の団体に対する怨恨が動機だと言う。そしてその団体の
活動を支援したのが安倍元総理である為、殺すしかなかったと、当初は
その団体の幹部がターゲットであったが、現場に現れなかった為、次の
ターゲットに狙いが代えられた・・・・
警察はその団体の名を明かそうとしないというより明らかにできない。
警察にその権限がないというより、複雑な事情の為発表できないのだ。
当然犯人は警察の尋問に対し素直に正直に回答している。それだけ自らの
行動に自信があり、事実を詐称する必要もない、ある意味目的を達成した
充足感に満ち、個人的復讐を果たせたという満足感で、極刑をも恐れていない。
ある意味、確実にこの国の歴史に自らの名を刻んだという事実以上に
何かを望む欲もない・・・まるで自ら信じる神の代わりにコトを成したと・・・
場所は奈良市の西大寺駅の駅前である、犯人の家からは一駅、件の教会の
支部がすぐ隣にある、安倍元総理が来るなら当然幹部も顔を見せるだろうと
予想するのはごく自然な計画である。犯人の母親はこの団体にどっぷりで
財産のほとんどを失った、犯人も当初は参加していたが、母親が洗脳された
団体とは袂を分け、別の派の団体に入信した、その団体のサイトを見ると
教祖夫婦がなんと銃を持っている、神の言葉の鉄の杖とは実は銃のコトであると
そんな宗教団体のサイトは見たことがない・・異様なカルトである・・
犯人はとても銃に拘っている、自宅の捜索でも自作の銃が押収されている。
犯人の傾倒した教えでは銃は神の杖なのである。彼は家庭が崩壊するまでは
結構優秀な学生であったようだ、地元の進学校を卒業後有名大学に進学したが
中退している、そのころその世界的宗教団体の教祖が亡くなった、そして
よくあるように後継者争いが勃発した、天文学的な財産利権の取り合いの
凡そ人を幸せに導くはずの宗教とはかけ離れた事態である。この団体の場合
教祖の妻と教祖の七男との骨肉の争いである。そしてその七男の教祖はその時
来日中だったそうだ・・・
そして安倍元総理総理というより、その団体自体をこの国に呼び込んだのが
総理の母方の祖父、かの岸信介元首相である。当然それ以来この家系はこの団体や
その影響下にある団体からの資金援助が続き、この国の政界に押しも押されぬ
影響力を駆使できたのである、安倍総理の父晋太郎も心半ばにして亡くなったが
支援団体のパチンコ業界などの後援を受け、何故かプリンス(王子様)と呼ばれた。
一度、毒饅頭を喰らうと簡単にやめられないのが政界の闇で、安倍元総理もその
関係を断ち切ることは叶わなかったのである・・・
結果として安倍元総理も犯人も団体の骨肉の争いの巻き添えになったのである。
一昔前なら闇から闇へ、うやむやに、適当に処理されたのだろうが現在はネットの
時代である、隠しても隠し切れない情報が交錯していまい真実は浮き彫りにされる
のである、世界的にも誇れる安倍晋三という日本の宝ともいえる人間と前途有望な
一人の名も知れぬ若者の家庭を崩壊させ命を懸けた蛮行に追いやるこの国の闇は
何時になれば自浄するのであろう、人を洗脳し、爪の先までお金に変えてしまう様な
狂気のカルト宗教を防ぐ術はないのだろうか・・事実を恐れず発表できる、お金に
媚びない政治家はこの国には現れないのだろうか? せめて警察に事実そのまま
発表する正義と勇気も期待できないのだろうか・・・