現合という言葉があります、それほど精度を正確にモノが作れなかった時代の部品の組み合わせに用いられ現在でもまだ採用されていたりします、モノを造るとき、様々な要因で出来上がってくる部品には精度のバラツキが生じます、例えば図面上10.0mmで仕上げようとしても機械にガタツキが有ったり、切削工具の磨耗の為や加工する前の精度のバラツキ等に起因して出来上がる部品が10.1mmであったり9.9mmになったりしてしまいます、例えばボールベアリングの組付けの場合は、出来上がってきたボールをバラツキごとに分けておき、同じくバラツキのある内輪や、外輪と組み付けて完成させる時、+0.1mm大きいボールを同じく+0.1mm大きいスキマを持つリングに嵌めこんで製品としてのバラツキをなくします、特に機械を作る機械の主軸を支えるベアリングは数百個に一つ偶然完璧に近い精度に仕上がったボールばかりを集めて組み立てられ機械と作り出される製品の精度の根拠となった時代もありました、当然そんなベアリングは数百個や数千個に一つの希少性を持つことになり、製作コストも数百倍や数千倍に跳ね上がってしまいます、現在ではそんな精度のバラツキはコンピューターにより補正をかけられかなりの範囲に収めることが出来るようになってはきていますがそれでも時代が要求するサブミクロンの精度を保証するためには、切削油の熱対策から機械要素の保守管理は欠かせません、100.0mmの長さをバラツキのある部品を並べて達成しようとすると、例えば10.2mmを3つ使うなら9.8mmも3つ若しくは9.9mmを6つ使いプラス側のバラツキを補正することになります、残りに10.1mmが2つ使うとすると0.2mm分の補正ができる部品を2たつ足して並べて帳尻を合わせ初めて100.0mmが完成します、若しくは前述したように偶然10.0mmに仕上がった部品を10個選択して並べることでも100.0mmは達成できます。このように現合とは人間が機械を用いて作り出した部品のバラツキを帳消しにする為の技術の一つです、バラツキが生じる原因は様々あるでしょうが、それを追求するコトより必要に応じバラツキを収めるコトが重要です、そして人間が拵えたモノですから、バラツキの配分はプラスマイナス同じ数だけ存在するとは言い切れないでしょうし、厳密に調査するコトも不可能に近い事柄でしょう。

 

 自然界には物質と反物質という対の存在が知られています、普通電子はマイナスの電荷を持ち原子核の要素であるプラスの電荷を帯びる陽子と電気的なバランスを保ちながら原子としての存在を維持しています、外的にその電荷に干渉を受けると一番外側の軌道に帯電する電子を交換したり相互作用するコトにより分子を構成したり、それぞれの原子特有の特性を表したりします、電子の反物質として陽電子というのがあります、普通の電子とぶつかるとエネルギーに変換され対消滅をします、これは陽子でも同じで反陽子と衝突することで同じくすざましいエネルギーを発し対消滅を起こします、これは逆を辿ると元々何らかの高エネルギー状態から物質は対で発生したコトを意味するともいえます、しかしこの世界にはその比率が極めてアンバランスであり圧倒的に陽電子も反陽子もその数が少なく上手に説明することが出来ません、そして宇宙の全質量の不足を説明するのにダークマターなどという不可解な存在をこじつけていますが、存在が目にも見え無いモノのに全宇宙の数十パーセントの質量を割り当て、おまけにその莫大な質量による在るべき重力効果も発現しない、まるで裸の王様の目に見えない衣装を、頭の良い理論物理の博士達は王様が新しく新調した衣装について勝手な想像と感想を述べています、大自然の真理が直接理屈を説明してくれるコトがないという前提で好き勝手言っていますが、無いモノは無いのです、ただしこの宇宙に無いと言うコトなのです、この宇宙に無いというコトは隣の宇宙に在るというコトで、重力の根拠は博士達が良く知る理論が完全では無いというコトを意味するのです、隣の宇宙と言っても遠く離れた場所に在るのではなく、実はこの宇宙に重なるようにして別の次元に根源が存在し、次元と次元のぶつかり合いにより、あたかも男と女が交わるコトにより新しい生命が誕生するが如くこの宇宙が誕生したのです、高次元での出来事なので人間の頭の中で映像としてイメージするコトは極めて困難であるコトを前提として無理やり説明してしまうと、膜宇宙という理論がありましたが、そこから少しアイデアをお借りし、膜宇宙を板こんにゃくに例えます(御免なさい先に謝っておきます)ブルンブルンとダイナミックに揺れています、そして隣の宇宙の板こんにゃくも独自の揺らぎで揺れています、ある時有るタイミングで隣の宇宙にぶつかってしまいます、ぶつかった瞬間、ぶつけられた側に膜を押すようにインフレーションを起こしこの宇宙が構成されてゆきます、ぶつかった方は境目の膜を押したから凹が出来き、ぶつけられたほうは凸が生じ、この宇宙の物質は凸に傾いた要素で構成されるためアンバランスが生じているのです、逆に凹の要素で構成されるぶつかってきた宇宙のほうは殆ど反物質で構成されているのです、この宇宙は一枚のゴム板の表側で隣の宇宙は同じゴム板の裏の関係なのです、出会って対消滅をするというコトは凸と凹がお互いを埋め合わせ、空間の歪みのストレスが解消するコトであり、閉じ込められていたエネルギーが解放されて元の状態に戻るというコトなのです、ダークマターもこの次元の宇宙には無く、重なって存在する隣の宇宙からの干渉を受けているというコトになります、重力と加速度は等価であるとアインシュタインは提唱し、無限小の領域では区別が出来ないとしました、そんなミクロな世界では重力波は自由に相互作用を起こしているのであり、この宇宙が加速しながら膨張を続けているように観えているのは、ドップラー効果ではなく隣の宇宙からの干渉から均衡を保とうとするこの宇宙の現象なのです、だから裏表の関係である隣の宇宙は減速して縮小しているように見えるのです・・この宇宙が開いているなら隣の宇宙は閉じているのです・・エネルギーが閉じ込められて出来ている物質は重力を持ち重力は空間の曲がりです、どの方向に曲がっていると言えば隣の宇宙の方向に曲がっているといえます・・

 

 光を含めた電磁波は空間を飛んでいる間は目に見えませんし色も判別しません、何かにぶつかるコトによって粒子と似た痕跡を残しますが、粒子そのものもエネルギー即ち波の一形態でしかないのです、何億光年の彼方にある銀河から光は飛んできます、光を含めた電磁波はこの宇宙と隣の宇宙の狭間を伝わる振動数を持つ波なのです、ただ観測することにより粒子の振る舞いが見て取れるだけで、この世において真の粒子などは意味が無いのです、スリット実験では当然波としてすり抜け、干渉も起こし、後は何処にぶつかるかと言うコトだけになります、電磁波はぶつかることでしか、その存在を観測できないのですから・・光を含めた電磁波はこの宇宙と隣の宇宙の狭間のひび割れのようなモノであるので、その速度は一定です、粒子であり質量を持つならそんな速度で移動することはできませんしこの宇宙の限界速度なのです、長距離を飛ぶ旅客機が地図上の最短距離では無く地球の球体としての最短距離を航路にする様に、もし遠くの目的地までトンネルを掘るコトが出来たとしてそこを通ればもっと近道が可能になります、インフレーションを起こして表裏一体の2つの宇宙が存在しているなら、この宇宙は高次元の風船の膜の様に曲がっています、曲がっているなら空間を開ける方法を手にすれば、この宇宙の物理法則を超越した速度で移動するコトが可能になるでしょう、粒子であるから出せない速度も波であるなら出せるように、波であるからワームホールも潜り抜けるコトが出来るのです、その為には場の生成と隣の宇宙に沢山ある半重力のエッセンスが不可欠でしょうが・・すぐ隣にあるのですが人類にはまだまだ遠いのかも知れません・・・