光は電波や磁力線と同じ電磁波の仲間です、雨上がりの空に架かるきれいな虹の色が人の目に見える可視光線の範囲ですが、赤の外側に赤外線、反対の紫の外側に紫外線と呼ばれる人の目に見えない領域があることはよく知られています、赤外線の範囲の波長の長い側には遠赤外線と呼ばれる領域があり、ぶつかるモノを振動させ熱輻射の性質を利用し様々な発熱器具に応用されています、その外側にはマイクロ波と呼ばれる領域が続き、飛行機や船舶のレーダーに利用されたり携帯電話やテレビの地上波として用いられています、電子レンジもこのマイクロ波で極性のある水分子を振動させ発熱させる原理を利用していますので、ガラスや陶器などは直接発熱はしないのですが内容物の熱の対流により熱く熱せられます、遠赤外線を利用した調理器具とは波長が異なり別の理屈でモノを加熱しています、遠赤外線はモノの表面にぶつかることにより表面を振動発熱させ熱を内部に対流してゆきますが、マイクロ波は内部から加熱し外側に対流させるコトにより対象物全体を加熱するという違いがあります、携帯の電波やテレビの地上波などは遮蔽物があれば遮られますが波長が長くなると電離層に反射したり回り込んだりしても通信されます、遠い距離を通信する為には波長の長いAMラジオの中波がテレビ地上波やFMラジオなどの超短波より有利なりますが一定時間に通信できる情報量は少なくなります。

 

 可視光線の紫の外側の電磁波の領域については、直進性が強く波長すなわち波の振幅が可視光よりも小さいので波長が短くなればなるほど、分子を構成する原子核と電子の隙間をすり透けるコトが出来き透過性が強くなります、この性質は軽い元素ほど透過率が高くカルシウム等の比較的重い元素ほど波が電子に捕らえられ易くなり差が生じ、X線やガンマ線が人体をすり抜けるときのその差が写真となります、カルシウムよりもっと重たく、取り巻く電子の多い鉛の板はX戦を遮蔽しますので、制御に使われます、電磁波の速度は光の速度で一定とされているので、波長と反比例した周波数を持ちます、周波数が大きいほど持つエネルギーが高くなり、エネルギーが大きくなるほど分子レベルで人体のDNAに直接影響するので取り扱いが難しくなり、最悪被爆し生命も危険にさらされるコトになるのです、そして電磁波の方向の電磁波の延長線上にはガンマ線と同じ放射線のベータ波やアルファ波と言う粒子の性格がより強く、高エネルギーで人体にも毒性の強いモノとなってゆき、波のエネルギーと物質との中間の様な存在に近づきますが、防護はガンマ線と比較すると紙やプラスチックで遮蔽できるので簡単になります、ガンマ線を1/1000に遮蔽するためには10cmの鉛の板が必要になります、そんな特性を利用して手の届かない頭の中を多方向からガンマ線を集中放射しエネルギーが交わった部分の脳腫瘍をピンポイントで焼いてしまうという治療法も活躍しています。

 

 様々な使い道と活用法を見出すのは人間です、人間の周囲には無限が潜んでいます、人間が定義付けようが、知らずに放って置こうがそこに全ての可能性が初めから渦巻いているのです、しっかり理解して活用しても、理解できないまま活用しても、あまり関係ありません、軽率な理論で目の前の直ぐそこにある答えを遠ざけても、行く手を遮る障害にもなり切れません、真実はあざ笑うかのように人間に立ち塞がり、回答を求めるまでも無くその在るがままを見せ付けます、何故なら人間自体も真実の連続の結果の存在であるので、言い方を変えれば無限の真実の一形態の枠を飛び越えることなどは出来ないし、またその事実に何の不具合があると言うのでしょう、それを飛び越えることが出来る存在を神とするなら、神とは嘘っぱちの存在と成り下がります、真実はこの世の存在全てにあり、全ての命に形を変えているのです、この世はそうゆう風に出来ているし、どの命、どの意思からも真実に入っていけるのです・・ただ存在の形態により真実の扉を開く道順が多少変わるだけなのです・・・