闇雲に地面を掘り起こしても疲れるだけです、畑を耕すコトにも成らなければ、道も付きません、地面を掘り起こすなら何にしたいのか確固たるイメージと計画を練ることが重要です、通常は何らかの壁を前にして必要に迫られて問題解決策として計画を練ります、今の状態をより良く向上させたいとかのビジョンを具現化する為に必要な要素を掻き集め、そのまま使えるモノ、加工して使えるモノ、人のモノ、自分の実力、その時の情勢、世間の要求などから。最初は出来るだけ先行投資が少ない形を模索します、目の前にある要素を練って捏ねてみて味をみて、足りない要素を割り出します、そしてそれを突き止めるコトが出来たら、精力を集中してそれを取り入れる為の行動に出ます、要素が全て揃えば、どうしても先行投資が必要な部分に必要な最小限度の資金を調達し投資します、この段階で使い過ぎは厳禁です、車を走らすのにガソリンは必要ですが、入れ過ぎても車重を重くして軽快な走りを阻害する方向に力を足すだけで、出来るだけ身軽な方がフットワークは良くなりますし、計画実践の初期段階の予想外の不安定要素にも対応しやすくなりますし無駄を少なくも出来ます。

 

 そして人事を尽くして天命を待つ・・では足りません、待ってる時間の余裕など無いのです、積極的に売り込みに出たり、知恵を絞り、待たずに呼び寄せる方法を考えます、ただ時間は無いが掛かります、例えば地面をかぼちゃ畑にしようと、耕し、石灰や肥料を投入し馴染むまで少し置き、そして小さく育ったかぼちゃ苗を一定の間隔で植え付け、水をたっぷり与えても根付くのに時間が掛かります、根付くのを待つのではなく、根付くのに時間が要るのです、直接種を植えても芽は出ますが、無駄も生じます、早く成長しろと、つるを引っ張っても苗を駄目にするだけです、追肥を遣り過ぎても勢いの脆弱な苗には逆効果です、水の遣り過ぎも根を病弱にさせます、プロは植え付け時はたっぷり与えてもその後暫く潅水を控えるそうです、そうするコトで自身の力で根を地中深くに下ろしてゆき、しっかりした株作りが出来るといいます、そしてつるが延びてくると必要なつるを何本か残し株を制御します、タイミングを計り適時に追肥し株を育ててゆきます、その間も害虫対策をしたり、病気対策をしたり、為すべきコトはあります、将来重たいかぼちゃが育ち地面に直接触れて痛むのを防止する為、藁を敷いたりの作業をするコトもあります、ただ闇雲に待って成果を得るのではなく、為すべきコトを着実にこなすコトが計画通りの収穫を上げていくコトに繫がっていくのです。

 

 これは釣り人も同じです、先ず何を釣るか決め準備をし情報を集め出向き仕掛けられた釣り糸を投げ込み、当たりに合わせた絶妙の対応で釣果を引き上げます、プロの釣り人には余程のアクシデントが無い限りボウズはありません、針先に餌をつけて水中に投げ入れ、魚を待っているのではありません、おびき寄せているのです、たまには撒き餌をしたり、竿を時折しゃくったり積極的に魚を刺激もしてます、ただ待つのではなく何らかのアクションをしています、目標達成に向けて時間を重ねているのです、屁理屈のようにも聞こえるか知れませんがそういうモノの見方が大事なのです、人生の時間は限られています待てばいずれ死に近づくだけです、生まれた命はいつか死にますが死ぬ為に生まれてきたのではないのです、だから待つという考えを遠ざけるのです、待たずに掴みに行く積極性が目的達成の結果を呼び寄せるのです・・・