努力してどうにかなる事と力を尽くしてもどうする事も出来ない事象があります、それは自分の力のみ頼む場合です、自分が自分の力量の上限を決めてしまっている場合その上限を超える問題は解決出来ない事になります、自分自身を自分の依りどころとする為に心と身体を鍛えることは欠かせません、その上で努力、尽力で問題が解決できない時は、その問題は解決する必要がない場合と、他人と力を合わせて解決できる場合と、解決の為の対応を学ば無くては成らない時である場合があります、三人揃えば文殊の智慧、力と智慧を合わせれば解決出来る可能性は一気に上がります、自分の力や智慧しか頼ることが出来ない場面も有るでしょうが、他人の力や智慧を拝借できる時は積極的に利用出来れば上手に事が運びます、自分にはやるべき仕事や解決しなければならない問題が目の前に山と積まれているのです、それらを吟味し、本当に自分にしか解決できない問題かどうか?部下や仲間やある時は上司にすら振る事は出来ないかをよく判断し振れる場合は積極的に振っていく事が大切で、それが自分の周囲とお互いに鍛え合うことになるし、貴重な時間を無駄にする事無く、自分の仕事を上手にこなしていく為の秘訣なのです、自分を自分で頼れるようになる事は重要だし、他人から信頼されることも大事でしょう、しかし周囲を甘やかせる存在になってはいけません、仮にそうなっていればそれも努力不足なのです。
人には一身上の都合というものがあります、離れた場所に同時に存在することは出来ないし、問題の解決も全て同時に解決することは出来ないのです、所詮一人の人間には眼も耳も手も足も二つずつしか付いていないのです、頭は一つだけで予備もありません、眼が一つならば距離感が失われ、耳が一つなら方向の認識が甘くなります、手が一つならピアノを上手に奏でることが難しくなり、足が一つなら歩くのに松葉杖や義足が必要になります、頭が一つなのは身体の指揮系統の混乱を防ぐ為かも存じませんが、厳密に言えば右と左とで脳が役割を分担しています、タコには吸盤付きが八本、イカには吸盤付きが十本その内二本が長いのはイカは海の中を漂いながら獲物を捕食するのとタコは海底を這いながら獲物を捕食するという彼らの生態の違いで、実際は八本が獲物を八方から包み込み逃げ道を塞ぐのに丁度いい数なのかも知れません、人間にもタコやイカや釜じいのように手足が沢山あれば同時に解決出来る仕事や問題が増えるのでしょうが、残念ながら大自然は二つずつしか与えてくれていません、でもこれは大自然の仲間と協力しなさいというメッセージなのかも知れません、
またその気になれば人間にはそれが可能です、お互いに鍛え合った4人の仲間と協力できたら、タコと同じ八本の手になります離れた地域に配置すれば、一身上の都合も無くなるかも知れません、見えないものが観え、聞こえない声を聞き、離れた場所四箇所同時に存在出来ることに為るので、タコが八本の手で効率よく獲物を捕獲するように、落ち度なく仕事や問題解決をこなしていけるでしょう、そんな同志がもっと増やすことが出来れば不可能も可能になり、目の前の山積みの問題は文殊の智慧と千手の手で一気に片付いてしまうでしょう・・