基本的にボクシングはウエイトでクラス分けされ、極力同レベルの実績の対戦相手を選らばれます、そして勝ち残った選手はランキングが上がっていき、ランカーへの挑戦権を得ることになります、選手になる動機は様々な理由があるでしょうが、勝つ為には、素質、理論的な打撃と防御スタイルの練習と体得、正しいウエイトの調整、そして重要なのがメンタルです、自信を無くして弱気になったボクサーは勝てません、このメンタルを養うために、わざわざ打たれ強い練習相手を人間サンドバッグとして反撃を禁止してスパーリングさせることもあるそうです、所謂、噛ませ犬です、そうまでして試合に臨んでもウエイト調整に失敗すれば失格となったり、力が半減したりします、また、感情任せで基本スタイルを忘れてしまうと、マイクタイソンでも負けてしまうことがあります.
あからさまに力量に差のある対戦ならどちらが勝つかの予想は簡単ですが、同じレベルの力量、実績、ウエイト調整、確固たるメンタルを保持するもの同士の対戦は、予測が非常に困難になります、どちらが勝ってもおかしくなく、最長15ラウンドの長丁場の間、ほんの瞬間の気の緩みにパンチを合わされて勝敗が決ることもありますし、15ラウンドフルに戦って判定で引き分け延長で僅差で勝敗が決ることもあります、ただプロスポーツで大金が動いたりするので、閉鎖的な業界の悪癖が勝敗を捻じ曲げると言う理不尽が黙認されたりもあるようです、種類が違っても卑劣なジャッジはオリンピックでも時折見受けられますので、人間が審判する以上身内贔屓は避けられないモノだということでしょう、それなら一層のこと近い将来リングを四方八方から同時撮影しセンサーが打撃の強さと正確さを計測し、ロボットがレフリーを担当しAIがジャッジするようになれば不正は一掃されるかも知れません、そうなると悪い人たちはコンピュータのロムを改ざんしようとするのでしょうか?若しくは対戦自体も精巧なロボットがやるようになるかも知れません,それはそれで観てみたい気もしますが・・
ボクシングは相手のパンチをガードして、自分のパンチを当てる、究極的にはその2つなのですがその為に様々なテクニックがあります、素人がプロのボクサーに殴りかかっても避けられてまず当たりません、プロのボクサーが素人相手にパンチを繰り出すことはご法度ですが、本来なら素人が動く瞬間にはプロのパンチが当たっているでしょう、彼らは動体視力も鍛えていますし、身体も反射的に動きます、しかし実際に暴漢に襲われる危機に見舞われても、むやみやたらにパンチは出しません、何時でも冷静に感情をコントロールできる練習もしているのです、そして危機を脱するために逃げることも可能です、彼らは15ラウンド戦えるスタミナを養うため走りこんでいます、追いつけるのは陸上アスリートだけでしょう、あまり普段から鍛えていない素人なら1ラウンドもまともに戦えないでしょう、3分と言うのは思いのほか長いのです。
素人が暴漢に襲われる危機に遭遇した時は、プロのような制約はありません生命の危険が迫っていると判断できれば正当防衛が適用されますので何でも出来ます、それでもまず初めは逃げることが先決でしょう逃げることが不可能な状況では身を守るために戦うしかありません、少々護身術をかじった程度では喧嘩慣れした悪党には通用しません、唐辛子エキスの入った催涙スプレーを準備していれば効果的ですが、普通は持ち合わせていません、でも急所を狙うというのは正解です、どんな大男でも目を何かで突かれると瞬間戦闘不能に陥ります、若しくは金的を狙います、プロテクターを装着している暴漢もいないでしょうから蹴り上げると効果は見込めます、ただ急所攻撃を繰り出すのには力は要らなくても強靭な精神力が必要なので日頃からメンタルの鍛錬は必要でしょう。
ただこれらはリスクの多い最後の手段なので、暴力に対して力で向かうのは本当はあまり得策とは言えません、ならどうします?気迫のこもった大きな声を出すことも有効です、気概で弱気を出すと付け込まれます、彼らは怖がってくれる人が良い獲物であり標的なのです、これは相手が熊でも同じです、絶対いきなり逃げてはいけません、熊は逃げるモノに対して本能的に追いかけます、そして熊の走破能力は人間のモノを遙かに凌駕しています、死んだ振りも駄目ですおもちゃにされた挙句に喰われます、矢張りここでも気合負けせず、熊の目から目を外さず徐々にゆっくり後ずさりしながら距離を離していくしかないそうです、それでも襲われたら腕一本捨てる気構えで目を狙うそうです、大怪我を負っても生還した人はみんな戦った人です、いずれにせよ最後まで気持ちで負けてはいけないということでしょう・・
そもそも暴漢が出たり、熊が出る可能性のある所へ無防備で出向くことに問題があります、家の中にいて、飛行機や隕石が落ちてきてその巻き添えで死んでしまう人もいないこともないですが、無視しても良い確立でしょう、やむを得ず出向かなければならない時にはそれなりの準備をするか、気構えを持っておくことは必要でしょう、そして最後まで諦めないことです、自分に危害を与えるのは暴漢や熊だけでは有りません、人間関係でも、様々なシーンでハラスメントが存在しています、上位にいると思っただけでその力を誇示したり大きな組織になれば、親方日の丸でなくてもそのマネをし、客への対応が横柄になったり、自分達の落ち度を誤魔化したり、すり替えたりが頻繁に行われています、当たり前のことを当たり前に主張しただけでもクレーマー扱いされます、権利もないくせに顧客を愚民扱いするがごとくです、でも相手がどなた様でも舐められてはいけません、気概で負けてしまえば、サービスを買ってやっているのにストレスを売りつけられることになります、業者はそこだけとは限りません、とっとと解約してやりましょう、そんなところに大事なお金を使ってやることは有りません、戦って勝つことが出来なくても、わざわざ負けてやることも買ってやることも無いのです、それにしても現在は普通に暮すだけで搾取されるモノが多すぎると思います、何時までも搾取者を肥え太らせる事だけなのも面白くないので被害者同盟を作ってサービスの良いライバル会社を立ち上げてやりましょう・・・