決して完璧主義と言うわけでは無いのですが、モノゴトを上手にこなしたいと思う気持ちが強いのかあれもこれも小さいことに拘りを捨て切れません、一度失敗した経験に何時までも引きずられたり、その為にまた同じ失敗を繰り返してしまうことがあります、例えば一度迷いながら到達した目的地に再び行くことになり,また同じ迷ったルートで行ってしまうとかです、最近の車にはナビが装備されているのでかなり間違いや迷いは解消されましたが、ナビも完璧ではありません、ナビのルート探索の選択はコンピューターがやるのでしょうが、データは人間が準備します、その準備に必要以上に条件データが多かったりすると、コンピューターは律儀に全ての条件を完璧にこなそうとするのか、普段運転手が選択するルートをわざわざ何キロも遠回りさせる時もあります、すぐ反対車線の道路脇に目的地が見えていても、道路をまたいでも問題無さそうでも、延々と正式にというか、ナビのはじき出した我が儘なルートに誘導されたりします。

 

 田舎道などもデータが少ないのかナビの誘導通り行っても間違うことがあります、便利なモノが不便をもたらすのです、だったらナビに頼らず、自分で路線を頭に叩き込んでから出発すればいいのですが、仕事は運転手ではなく現場に着いてから始まるのでそちらの方の準備に手を取られてしまって・・とか言い訳を言ってしまう頭の構造にも方向音痴の原因が有るのでしょうか?一言で無駄な準備が多すぎるのかも知れません、その上運転時に音楽に聞き入ったり、車内で話し込んでしまうことも原因の一つでしょう、要するに方向に対して集中力が足らないのです、それにもう一つ、前回間違った記憶がイメージに残り、分かれ道の選択で間違う方向に後押しされてしまうのです、正しくないイメージを後生大事にして、さっさと捨てることが苦手なモノを溜め込む性格にも問題があります、道を頻繁に間違うという支障が出るのは必要以上に自分が持た無ければならない荷物や情報が多いのでしょう、ある時はこんなことがありました・・

 

 3年ぶりくらいに同じ海外の仲間と同じ現場に出向くことになったのですが、凡そ現場地方に到着すると、前回間違った分かれ道で、私が律儀にまた間違った選択をしようとするのを、違う違うこっちだと誘導してくれます私は何度か行っていますが、この仲間は3年前一度行ったきりです、何故一回しか来たことのない日本の地方の道を憶えているのです?貴方は戌年だから鼻が利くのじゃないですか?と尋ねます、いやいや君には他の現場にも何度も連れてってもらって、何度も迷ったり間違ったのを経験させてもらっているので、特に注意して道を憶えていただけだ・・ある時なんかは電車で正反対の方向にも旅行させてくれたじゃないか!と・・この仲間は記憶力が良いようです、どうしてそんなに上手に方向の記憶が出来るのですか?と本当に聞きたかった事を尋ねると、大事だと思われる分かれ道で正しい方向の道しるべとなるモノを意識して記憶しているだけだ、例えば自動販売機の並び方とか、家の形とか看板とか・・この人は恐らく必要でない方向の記憶を意識して捨てているのかも知れません、いずれにせよ私には道の方向を意識して憶えるという覚悟が弱かったのかも知れません、そして大体到着しているのでそのうち着くだろうと言う楽観的な考え方と、少々遅れても謝罪の言い訳をすれば何とかなるとの小ざかしいスタイルを改めなくては成らないようです、自分は道を3回
曲がってしまうと元の道を忘れてしまうんだ!という、自虐的に笑いを取りに行こうするギャグも捨て去る必要もあるようです・・

 

 複雑でややこしい問題が大量に自分に降りかかった時は、とりあえず意識して自分で無念無想を誘導し、頭の中を一度空っぽにして、冷静になってからその問題に再び向き合い、解決の糸口が見えたモノから、絡まった糸を一本ずつ解いていきます、黙々と作業を続けると、何時か問題は複雑ではなくなります、そして何とか成って行きます、その作業と同時にイメージ操作も必要な要件です、起こりもしていない悪いイメージを意識して持たないように努め同時に解決できるという信念を強く意識するしかありません、たとえ一度経験した悪いイメージも思い浮かぶ度に機械的に積み重ねられた記憶カードの一番下に差し入れて忘れていく作業が必要でしょう、また意識して良いイメージの映像を上に重ねていき、悪いイメージが上がって来れないようにする努力も同時に必要でしょう、悪いイメージ映像は思い浮かべようとしても思い浮かべることが出来ない状態が理想です、自分で善かれと思うことをやっていくしかないし、それで駄目なら術もないし、後悔することも無いでしょう!まだ起こりもしていないイメージにビクビクしながら生きていくほど損なことはありません、矢でも鉄砲でも持って来い!と言うぐらいの開き直りや、まっいいか!と思えるぐらいの心構えが丁度善い時もあるのです・・・