気の知れた先輩や仲間とタイに観光に行ったことがありました、純粋に観光と言うよりも

私は仲間と市場視察に先輩はタイに進出していた先輩に誘われて現地取引企業のご子息の結婚式に招待されていたのとかメンバーそれぞれ複数の目的を兼ね合わせた旅行だったのですが、ついでに例のワニに口を広げさせその中に頭を突っ込んで笑顔で手を振るショーを見たり、象の背中に乗せて貰ったり楽しい経験も出来ました。

 

 さすがにタイまで進出する人たちには個性の強い興味深い人がいて、そんな人に色々お話を伺えたことは私にとって大変有意義なことでした、今はかなり改善されていることと思いますが当時市内の中心部はインフラが車両の急激な増加に追いつかず朝早くから夜遅くまで何処に行っても大停滞、排気ガスが澱み喉が痛くなるような状態でした。

 

 先輩が招待された結婚式も6時集合だったのですが9時過ぎになってようやく招待客が集まってきたので開催となりました。日本ではあり得ない話ですが暖かい国の人は結構時間にルーズな面があり皆さん平然としておられました、我々はいち早く車での移動を放棄しバイク便で移動しました、バイクなら停滞している車にトントンと掠りながらもその間を縫って走る事が出来るのでほぼ予定の時間帯に到着することが出来ました。

 

 日本のようにハッキリとした四季があり何も収穫の無い冬の為に秋のうちに味噌を作ったり漬物を仕込んだり、何かに備えるという感覚が身について自然と時間配分を大事に思う民族性と年がら年中、山の幸が採集でき海に潜れば海の幸を獲れる気候や、同じ農業をしても2回も3回も収穫サイクルを想定できる環境が育む民族性では違って当たり前です。逆に日本の新幹線のように通常分刻みでダイヤが管理され5分も遅れると車掌がアナウンスで侘びを入れている状況を異常だと言います。確かにそういう面も理解できますが、その信頼の下、日本は発展できた部分があるのも事実です。

 

 その招待客の1人が2次会でこんな話をしてくれました、東南アジア諸国には似たような事情と需要がありこの国にもバイクの文化がいち早く導入されている。パタヤにサーキットなんかも設営されその文化の牽引に寄与している、バイクはどちらかと言うと若い世代の乗り物なのでその世代にアピールする事が発展に繋がる、そこに需要を見出した関係企業が日本からやってきて自社製品の販売展開をしている。

 

 その企業はレース用オートバイのディスクブレーキのディスクのメーカーなのだが自社製品の特徴やセールスアピールにこういう言い方をする・・うちのディスクは製造過程でディスクのフォームを鋳造し、すぐには加工しない、土の中で最低でも5年は寝かせてから、旋削等の加工に入る、バイクレースという過酷な試験場で品質と耐久性を認めて頂くということは簡単ではない、万が一でも製品に欠陥等不具合があり問題が起これば責任が問われ信頼を失えば企業の存続にも関わることになる。そういう姿勢で製造するから一般のディスクの10倍20倍高価でも採用して頂き一番のシェアを維持している・・

 

 土の中で5年も何を待っているのかと言うと、素材からストレスを完全に取ることが目的だそうです、炉の中でどろどろに溶かされた鉄とカーボンと必要に応じて添加される成分は型に流し込まれると型内の隅々まで充填され冷えるのを待ちます、この時いち早く型の内側に到達して冷えていく部分とか冷えて形が固定される過程でムラが発生するので素材のそんな部分ではストレスを溜め込んだまま固まってしまうそうです、このストレスは素材が充分冷却できたと思いスグに加工すると加工したその時は精度よく仕上がるのですが、その後何年かディスクブレレーキの過酷な環境(シューに挟まれて高温に加熱する)が繰り返されると初めて発現されディスクそのものを歪ましてしまうこともあるといいます。

 

 こんな説明をされてしまいますと命懸けでバイクレースに挑む側としては少々高くても信頼に代価を支払うというのにも納得がいきます。実際品質も良かったでしょうが・・但しこのメーカーはこんな製造方法で造ったディスクそのものでは余り儲けていません、そんなディスクを造れるメーカーだということで自社ブランドを広く認識してもらい、その他の大量生産できる関連グッズで大儲けしたそうです。

 

 縁あってある機械メーカーをの整理を手伝ったことがありました、設備は設備、部品は部品、廃棄物は廃棄物と仕分けしていく中で工場の建屋の横や裏の表から見えないところに

真っ赤に錆びた機械のベースのようなものが結構沢山放り出されていました。私の目には鉄屑にしか見えなかったので、オーナーさんにこれ廃棄しましょうか?と確認すると「ダメダメそれは表面は錆びているけれどわざわざ表に出して時間を掛けて枯らしているのだ」といわれました、ディスクの素材と同じような考えの下、素材のストレスをなくす処置だったのです。

この辺の手間隙かけた製造過程が日本の機械の精度だけではなく長年にわたり品質を維持する耐用年数にも係わって来たのだと思います。ただ製造過程に品質を追求しすぎると製品が高価になり売上に影響するようになり、惜しむらくも整理されることになられました。

 

 ストレスは日頃一番耳にするのは人のストレスです、赤ちゃんからお年よりまで生きている限りストレスの無い人はいません、何時でもストレスの要因と成り得るプレッシャーにさらされています。ストレスを持ち続けると病気になります。身体のストレスは同じ語源のストレッチを日課にすることで多少は防げますが精神的なストレスは上手にコントロールしないと体調を崩しあるときは不治の病を誘発するかも知れません。だから現代人にとってストレスを軽減することは生きていく必須要項だと思います。

 

 お笑いを見て爆笑したり、カラオケで歌ってみたり、スポーツ観戦に行って盛り上がったり、趣味に時間をかけたり、気の合う仲間とだべったり、お墓参りにいったり、たまには温泉旅行したり人それぞれストレス解消の方法はあると思いますが何でもいいので絶対溜め込んではいけません。ストレス解消に積極的に頭を使い自分なりのスタイルでストレスをなくしていくことが重要です。ストレスが全て無くなる時も、ストレスで満たされる時も、人の人生が終わる時です。上手に頑張りましょう!

 

 日本列島にはいつでもそのストレスに晒されている地殻プレートのストレスというのがあります。沈み込むプレートに引きずられストレスを溜め込んでいる反対側のプレートは定期的に跳ね上がりその溜め込んだエネルギーを解放します、地殻プレートが動いていくというのは、地球全体の構造に起因しているので人類にはどうしようもありません、高温高圧の中心部から発せられる高熱は外側のマントルを対流させ熱を外側に伝えると同時に冷えたマントルが沈んでゆきます地殻プレートはそのマントルに乗っかっているので年間で10cm程は移動するそうです、ただこの動きは止まることがないので長い時間のスパンで計算すると大陸同士を引っ付けたり引き離したりの根拠となるそうです

 

 ただ時限爆弾のように何時起こるかわからない大地震にビクつきながら暮らすというのもなんですので何か方法は無いでしょうか? プレートの境目に滑り安い例えばフッ素素材のような素材を大量に流し込めたら引っかかることも無くスムーズに沈む込むので力を溜め込まないような気がしますが、この処理が効果あるとして、処理していない所にしわ寄せが行きそうな気もします、では小規模な爆発を利用して小さな地震を誘発し大量エネルギーを溜め込ませない手はどうでしょう?運が悪ければ超大型地震を誘発してしまうかも知れません、いずれにせよ重なり合うプレートの実際の溜め込んでいるエネルギーの正確な測定データが大量に必要になります。センサーは何処に?地殻に穴を掘るのは困難です10km程が限界だそうです、ではやはり日本海溝とかの海溝に沈めていく方法しかありません、そこが入り口ですし。

大量のセンサーを仕掛け正確なデータと人類が持てる技術を全てを集め人工頭脳に判断させながら何時か大難が小難に出来る日が来るかもしれません・・・海溝に落とし込んでゆく素材と一緒に処理の難しい核廃棄物も処理して一緒に廃棄できると、地震は弱めれる、廃棄物は地球深部に処理できる、新しい産業を興せる、一石3鳥4鳥のような気もしますが・・・

 

 原発?あんなものは津波の被らない高台に建てるとか馬鹿みたいに高い壁を建造するとかじゃなく(漫画の世界じゃあるまいし)初めから海の底に建設すれば解決じゃないでしょうか?

それぐらいは現在既にある技術でも可能だと思います。ただ原発関連にはアメリカ、フランス他関係国の利権が複雑に絡んでいるので、そっちの解決の方がややこしく、電力会社や関係官僚は新しい方法を極力避けたい習性がありますので・・だからといって原発から発散する放射能の脅威というストレスを国民に受けさすのは違うと思います・・・