昔と比べると人間の生活はとても便利になっています。お金を払えば身の回りの全てのモノやサービスが簡単に利用できます。逆にお金が無ければ非常に厳しい生活を強いられます。
だから殆どの人はお金を得る(取り込む)必要があります。中には親からの莫大な遺産あり、一生働かずに暮らせる人もいるでしょうが、それでも何らかの運用はしているものです。
この人間社会にはモノの流れと同時にお金の流れも在ります。あたかも水が地球規模でダイナミックに循環するがごとく、広大な大洋を潮流として冷たい水は温かいほうへ、温かい水は冷たい方へ上下にも流れがあり海溝まで降りた水は海溝に沿って流れ長い時間をかけて再び浮上するそうです。
太陽の熱に地球表面の水は蒸発し空に上ります。熱帯で急激に熱せられた雲はある時は台風となり雨となり降りてきます。緯度の高い地方では雪になり、南極や北極に降り積もった雪は大きな圧力で氷の岩盤となり一部固定される様にも見えますが悠久の時間のスパンで見ると矢張り循環しています。山に降った水は川に集まり、大地に浸み込んだ水も地下水となりやがて海に戻ります。ギアナ高地のエンジェルフォールの様に落ちる前に殆ど蒸発する水もありますが・・
この世の中には永遠は在りません全てが変化し循環します。永遠など無いと言う真理は永遠かもしれませんが。
お金の流れは水の循環に例えるとエンジェルフォールの水に似ているかも知れません。モノが動くと逆の方向にお金が動く(実際はもっと複雑ですが)自動車を製造して海外に輸出すればその代金が製造企業に入ります。製造企業はそのお金で自動車製造に関わる経費の支払をします。原材料代、加工設備費、人件費、税金等、が企業の口座と言うお金のプールから出てゆきます。(消費税に関したら輸出企業は還付されるので余り払っていません)
本来ならば企業が儲ければ国が潤い国民が豊に成るはずですが実際は大きなお金の流れの横にいる人が何とか我田引水が出来ないものかと取り込みを企て殆どお金の海まで流れ込まず豊かさはどこかで搾取されているのが実状です。只これは企業のシステムがどうのこうのでは無く、お金の性質の問題です、お金には取り込まれたり、搾取されたりする性質が元々あるのです。
企業で働いて報酬をもらったり、飲食店を経営し売上から報酬をもらったり、モノを売って利ざやをもらったり、公的システムの中で報酬を得たり、様々な形態で取り込んだお金は家庭の口座に入るわけですがここから衣料費、食料費、住宅ローン費、家賃、水道光熱費、学費、教育費、医療費、消耗品費、税金、諸会費、通信費、旅費交通費、車両維持費、修理費、レンタル費、遊興費、お小遣い等々蒸発してゆきます。便利さと引き換えに搾取されていきます。
真面目に働いているだけでは大きな貯蓄は望めません貯蓄できても目減りするようになっています。何とかお金の川からお金を取り込もうとします。これは悪い事ではありません。取り込めないからと偽造すればバレルと捕まります(が現実結構流通しています)。銀行から奪うと高確率で捕まります(銀行がしているように合法的搾取のシステムが必要です)。お金の取り込みはなかなか簡単ではありません。だから先人のやり方を真似ます。
博多のラーメンは美味しい、細くてコシのある麺、コクのあるとんこつスープ。今や全国展開しているので遠く離れた場所でも味わえます。最初は師匠について技術を学び(見て覚える)お店のレイアウトから材料の仕入先、販売金額の設定までそのまま真似をしても罪にはなりません。さすがに博多駅は飽和状態で客の取り合いになるので全国展開してゆく、新天地で新しいファンを取り込み常連客になって貰う。
ラーメンの流行店の開業はそんなに甘くありませんが一つの取り込みシステムです。自分の環境を見渡して自分に出来るか出来ないかではなく、自分が何をしたいかを見極めて先人を探し先人から学び自分なりのシステムに替えて取り込みのシステムを造り豊に成りましょう。