Internet of Things(モノのインターネット)の略だそうですが、その波に晒されている当事者としては何だかシックリしません。本格的に地球規模で構築されて行くインターネットはモノだけで無く、情報、通貨、企業、国家制度、宗教...ありとあらゆる事象を巻き込んで淘汰、統合、再構築を繰り返し未だ嘗て経験のない新しい革命が進行している様相です。その波の前ではたった数カ月で一国の大統領が監獄に入り、世界的優良企業が身売りしたり、稼ぎ頭である部門を換金しなければならないとか非常に恐ろしいものです。

 

 アベノミクスの一つの回答を目の当たりにしているようでもありますがこれらは金融システムの老築化の弊害であり、アベノミクスのみの結果ではありません。企業も政府も選択肢が無かったのも事実でしたし、最善の選択をしたとも言えませんがその時点を何とか乗り切ったとも評価できます。問題は銀行です国に集まった税金で企業を後押しすべき予算を自分たちの保身に回し、腐敗した官僚制度の真似をして定年退職してもまた復職して利権を貪る。国が変われば真っ先に粛清されるべき連中ですがここにもIOTの波は押し寄せます。そもそも信用で企業や個人のお金を預かりながら自らは信用しない、ただ目の前に流れる銭の川から如何に我田引水するかそんなことばかり企んでいます。厄介なことに裁判所の判事や天下りを繰り返す高級官僚と同じく裁くシステムが無い。自分たちはエリートであり特権であると罪悪感も無い。人が裁けないこういう連中は天が裁く、今正に暗号通貨は銀行システムを根底からひっくり返す可能性があります。

 

 あらゆる決済を銀行を介して行う必要が無くなる。即ち銀行の存在理由が無くなる。この流れは国家の在り方も変えてしまう。国はそもそも通貨を発行出来ることで成立している部分が大きいのでお金に国境が無くなると、もしくはお金の管理権が国から無くなると税金を搾取しづらくなる。利権にしがみついている連中や既得権を守る努力だけしてきたエリートたちは民事再生申告した企業の株式が如くある日突然食いぶちを失う。勿論国家はありとあらゆる手で体制維持を計ろうとするでしょうがこの革命は誰も止めることは出来ない。時代は当にサバイバル。既得権者達には厳しく、搾取されてきた人たちには千載一遇のチャンス到来です。

 

 昔パソコンが一般に普及し始めた頃、ブラウン管モニターにキーボードそして精度の悪いボールマウス、コードの先にチョコマカ動くインターネットへの接続制御装置をマウス(ネズミ)とはよく名付けたものだと感心していましたが、ある人からこんな逸話を聞いた事を思い出しました、十二支の中で辰年の人はずば抜けた出世をする事がある、時期が来ると天に昇り世界を駆け巡る。そんな辰(龍)でも手足は小さくネズミの手足なのは実は辰年の人の偉大な事業の実務は子年の人が行うと...

 

 マウスが実務ならインターネットは龍なのかなぁ〜と漠然と感じていましたが、今、世界を駆け巡るインターネットに一人一人の個人がマウス(タッチパネルかも知れませんが)を操作して参加し自分の感じた事思ったことを自由に発信していけばいつか応答があり繋がりが生まれ天駆けるドラゴンの様に暗闇に光の道筋が開けることができるでしょう。