昨日、叔母が亡くなった。
その2日前に、母が玄関を開けると、そこに入院しているはずの叔母が立っていた。
その1日前に、私はスーパーで、その叔母に似た人を見かけ、ありえない、と首を振った。
そして、母と2人で叔母の入院している病院に行くと、丁度その時、医師が付き添い、死の直前だった。
人は、死ぬ前に、来てほしい人のところに、連絡に来るのだろうか。
それとも、あの人は、私たちに何かを言い残したかったのだろうか。
口を利くこともできないまま、永久の別れをした。別れの言葉を交わすことができない、そんな別れだった。
ふと、母と顔を見合して、自分たちも死の前には、こういうように誰かに告げに行くのだろうか。そしてその誰かは、心残りのする人すべてになのだろうか。