今朝見た夢


数人で遊びに行ってて
6人だったと思うんだけど、もう一人が思い出せない
もしかしたら出てきてないかもしれない
6人で出かけてるっていう感覚だけあって

私と友人Aともう一人はショッピングモールをうろうろしてた
もう一人を友人Bとでもしようか
その友人ABはどういうめぐり合わせか、高校に入って暫くしてから、休みの日にわざわざ制服着てプリクラを撮りに行った二人だった
もちろんもう一人は彼女で


私と友人ABで、そろそろお昼にしようという話になって
何食べる〜?と話していれば、Aが「パン屋でパン食べよう」と
パンか〜まあパンでいいか〜くらいに思ってて

どこかで残り二人とも合流しようか、って話になって
残り二人は彼女と、彼女の誕生日を毎年Twitterで祝い合う友人だった
Cにしよう


アクセサリーを見るのに各々で暫くウロウロしてたら向こうから二人が歩いてきて
あ、来た来た、なんて

Cはどこかへ行ってしまい、彼女が私の隣に来た
「昼、Aがパン食べに行こうってさ」と声をかけると「そうなの?」と
「Cとラーメン食べようって話したから、私はいいわ。ラーメン食べる」と返ってくる
ラーメンかぁ、いいなぁ、パンかぁと思ってたのよなぁと思って

元々ラーメンが好きだから、私もそっちにしたいなぁと考えながらウロウロして
「ラーメンもいいなぁ、ラーメンかぁ、いいね。私もそっちにしようかなぁ」と言えば、「そうしなよ」と



そしたら珍しく、彼女が手を繋いでくる
女子同士で手を繋ぐことはよくあるし、今でもこの年になって腕だって組む
だけど彼女は特別そういうタイプではなかったはずだった

ポケットの中で手を繋いで気がつく冷たさ
「何ちゅう冷たい手ぇしとんの!!何ぃ!!人のこと言えんけどさぁ!!」と思わず叫んで
そしたらケラケラ笑われた
冷たい冷たいと騒ぐ私は自分の手だって生温いのに、それでも体温を分けようと指を擦る
だけど氷のように冷えた細くて白い指は冷たいままで
ほんとに 氷みたいだななんて思って


目が冷めて


目覚まし時計は5時10分になっていて
トイレトイレ〜なんて思ってトイレへ向かった

何て冷たい手してんだかなぁ、相変わらず小さくて白くて、細い指だよなぁ
私も珍しく生温い手だったわ、いつもみたいに熱ければもう少し温めてあげられたかな、とか考えて

用を足している最中に

あ、夢だ、
彼女は死んでいて
それでいてもうああやって話せるわけが無いんだ
パンやラーメンだって食べに行けないんか

そう気がついて
もっと早く気がつけば、トイレなんて来ずに夢の続きを見るために眠ったのに

比較的私は、目が覚めても慌てて寝れば続きが見られることが多かった
トイレに来てしまったけど、覚醒しきらないように落ち着いて、深呼吸をして
泣いたりしたら脳が興奮するから、我慢して泣かないようにして
大丈夫、トイレに行っても続きを見る時だってあるんだから、大丈夫
まだ会える、会いたい、話したい

そう思ったけどだめだった
次に眠った時には、彼女もラーメンも、ショッピングモールも無かった



勿体無いことしたなぁ、と
もうちょっと、話がしたかったなぁ、と
ボヤッと考えながら朝ごはんを食べて

朝から嬉しい夢だったな、と
いつものようにダラダラと準備をして



朝見た夢を、忘れないようにと何度も何度も思い出す
彼女へ私が言った台詞も、彼女から言われた台詞も、
一言一句は無理だから、せめて、何をどんなニュアンスで話したのかを忘れないように
夢は覚えていない方がいいと知っていながらも
推したちの夢や祖父の夢、彼女の夢みたいに
現実に会えない、ありえない夢は絶対に忘れたくないからと

何度も何度も頭の中に刷り込んだ
絶対に忘れないように



午前の訪問2件目に向かう途中
また、忘れないようにと必死に頭に書き込む
ブログに書けば、忘れてもまた思い出せる
だから、夜書くまでに忘れないように
彼女の台詞も、ショッピングモールも、友人ABCとでかけていたことも
忘れないように、忘れないように

そうだ
手が冷たかったんや
それも忘れないように



そう思った瞬間に
今までの夢の中で、あんなに露骨に冷たさを感じたことはあっただろうかと気が付く

ただ手を繋いだだけで、普段の夢なら誰かに触れられて温かいだとか、別に感想は抱かない
匂いがするだとか、そういうものだってない

それでも、びっくりして叫ぶくらい冷たかった
氷みたいだとは言ったが、流石に氷ほどではなくて
人の指の冷たさだった
冷えている、指の温度だった


私は人一倍手が温かいから、仕事で爺様婆様にも驚かれる
それくらい温かいから、大抵の人の手は、私より温度が低い
だけど今朝の彼女の指は、今まで触った友人の手の中でもダントツに冷たかった


待ってくれ
ただ夢を見て手を繋いだだけなのに
突然冷たい感覚だけ襲ってくるなんて
まるで彼女が死んでいるのだから冷たいんだと言っているようじゃないか


そう思ったら泣けてきて


夢の中ですら、彼女は私の隣で生きていてくれないらしい
歩いていたし、喋ったし、笑いあったし、昼を一緒に食べようという約束をした
それでも彼女の手は冷たかった



もういいから、私は死んでいるんだからと言われたような気がして
やめてくれよと車を運転しながら泣いた

私の記憶の中から引っ張り出された彼女に対して
特段、手が冷たかったなんて印象はない
寒い寒いと体操服の袖を伸ばして指先を隠していたのはさきほど思い出した
むしろ私の幼馴染の手は冷たいという印象の方が強い
それどころか、彼女は手が冷たいなんて言う特徴、あげようとも思わない
それなのに、夢に出てきた彼女の手は、驚くほど冷たかった


「何ちゅう冷たい手ぇしとんの!!」と叫んだくらいには冷たかった
ほんとに冷たかった


記憶の中の一人がたまたま夢の中に出てきたんだろうといつもなら思うけれども
今回ばかりは、本当に会いに来てくれたんじゃないだろうかと
思ってまた泣いた


49日の日だったか命日だったか
何か特別な日におじいちゃが夢に会いに来たことがあった
「きぃちゃん、昼はどうしてもうどんが食べたいよ」と
「もうお母さん買い物に出たから明日にしようよ」という私に「どうしてもうどんが食べたい。電話してくれ」とワガママを言いに来たことがあった

入所した初日に「今日はラーメンがいいな」と母に言い、「サービスエリアじゃないんだから、希望のものが出てくるわけじゃないよ」と母が笑った話があった

だからきっと、亡くなる前にご飯を食べられなくなったおじいちゃは、その特別な日に私のところへ来て、うどんが食べたいと言いに来たんだと思った
母は叔父に電話して、母も叔父も各々の家のおじいちゃの写真にカップうどんをお供えした


その話を誰だかにしたことがあった
「初孫にしたって、じつの娘や息子に会えばよかったのに」と照れ隠しで言った私に、その誰だったかは
「きっと、貴女が一番霊感があって、伝えやすいから来たんだね。おじいさん、ホントに来てくれたんだと思うよ」と言われたことがあった

病院の施錠に回ったって
実家や祖父母の家に行ったって
見たことも聞いたこともないから霊感なんてものは私には多分備わってない

一度高1の頃に誰もいない隣のクラスに入って目眩がして、
変なの、と思ったあとすぐに友人が「私らの教室変らしいんだよね」と言ったことがあったが、大きくなってからの霊的な話はその一件くらいだった
小さい頃はよく見えていたようで、こたつの布団に顔があってお喋りをしたとか
隣で眠る弟をそこにいる人に紹介してあげているだとか
そこをお兄ちゃんが走っていったとか
よく話していたようだったけど
大きくなってからは、その一件だけ



だけどおじいちゃのうどんの話がちょっとびっくりして
彼女の手の冷たさにもあとからびっくりして

備わってんのかね、自分、なんて


よくよく考えたら二人共麺類が食べたいと言っているわけだから
多分私の都合のいい夢なだけなのどろうけども
麺類って
そんなに私麺類好きかね
お前の食いたいものなのでは????



そんな感じの夢だった

いなくなってから、また遊ぶ約束ができるとは思わなかった
私は長生きをする予定なので
あと何十年先かわからないけれど
おじいちゃにはうどんを持っていってあげるんだけれども

ラーメン、食べに行こうね
何十年先になるように、見守っていてくれ

それでは
私が厨二病拗らせて
当時メールの最後にまたね!を使わずに使っていた
六道骸のあの台詞を題名にして