GW。日曜日以外で、やっと一日お休みがとれたので、今日はちょっと遠出してきました。
日本最初の世界文化遺産「法隆寺」。

奈良、斑鳩の里にある聖徳太子ゆかりのお寺です。

同じお寺巡りでも、北摂(大阪北部)に住む私にとっては、京都だと、阪急だけでOKなのに、奈良となると、一度阪急で大阪市内に出て、JR、もしくは地下鉄→近鉄に乗り換えて…となるので、遠出感が半端ない。
でも、大阪駅から大和路快速で…GWの割には、あまり混んでいなくて、快適な旅でした。

法隆寺は小学校以来。お友達のお母さんが結構「歴女」で、飛鳥路とか、斑鳩の里ハイキングとか、連れてきてもらったなぁ。あの頃は、お友達とわいわいおしゃべりしながら歩いたり、お弁当食べたりするのがただただ楽しくて、肝心の建築物とか仏像とかは、ぼ〜っと眺めてたぐらいの思い出しかない。まぁ、余程の歴史好き少年、少女でなければ、普通の小学生ってそんなものかも。

西院伽藍、立派でした!中門は残念ながら改装中のため、金剛力士像にはお会い出来なかったけど、廻廊の涼やかな雰囲気が素敵。ギリシャ神殿と同じようなエンタシスの柱、それが木造で…東西の文化は繋がっているんだなぁ。

五重塔の初層には、釈迦入滅前後の4つの場面の塑像が置かれていた。一番の見所は、やはり北面の釈迦入滅の瞬間かな。脈をとり、お釈迦様が亡くなった事を告げる医師。それを聞いて嘆き悲しむ弟子たち。でも…涅槃に疲れたお釈迦様のお顔だけはとても穏やかなのです。五重塔というのは、そもそもお釈迦様の遺骨を納めた、いわばお墓のようなもので、多くの人が遠くからでも拝む事が出来る様に、高く何層にも屋根を積み上げた建物。初層にこんな物語が表現されているのも似つかわしいですね。

ご本尊は金堂の釈迦三尊像。少し面長で、アーモンド型の目、口元にはアルカイックスマイルをたたえた飛鳥様式です。

西伽藍を出て、大宝蔵院へ。ここには、今日のお目当ての一つ、百済観音像が安置されています。会えました!な…何というプロポーション!長身、細身にもほどがある!「ちゃんとご飯食べてるんですか?」と余計な心配をしてしまう私に、菩薩様は優しい微笑みで「いいえ、ぽっちゃり体型のあなたが食べすぎなんですよ。」と答えてくださっているようでした。図星…。

そのあと、夢殿を見て…。続きに中宮寺へ。ここは聖徳太子がお母様の為に建てられた尼寺。周りをお池に囲まれて、浮かぶ船のようなお堂の佇まいが素敵です。お堂の中で正座して、ご本尊の如意輪観音菩薩半跏像と向き合います。この菩薩様は今日一番お会いしたかったお像。なんて美しいお像なのでしょう!はるばるここまで来た疲れを癒してくれる、静かで優しい微笑みです。

ちょっと暑いくらいの、まさに行楽日和。うん、思い切って来てよかった!