朝ドラのお話は、やはりブログに書こうと思います。

『虎に翼』のことは、初めて記します。

今朝は、その主人公である寅子の言葉に救われた気持ちになりました。

最高裁では「尊属殺の規定」に関するある判決が言い渡される。

15人の最高裁判事の中に、憲法違反だと声をあげた裁判官は穂高先生ともうお一方のみでしたので、その意見は却下されました。

そのことを寅子は、食卓を囲み子どもらに話ます。

『あげた声は残る。いつか誰かの力になる時がきっと来る。私も声をあげ続けないと。』

このブログで、「そんなに偉くないのにSNSに人の嫌がることばかり書いていると、みんなに恨まれるよ。」と妻によく言われます。

FBなどは、すぐに流れていってしまいますが、ブログは目立たないが、後々に残るものです。

毎日新聞の取材を受けた時も、記者さんはブログをさかのぼり読んでくださり、共鳴点が明確になりました。

思うところあり、印章業界に向けて声を上げることはもうやめようと思っていました。

勿論、半分は印章業を続けるつもりですが、そこに働きかけて提言するということはやめて、技術委員も北陸大会のある今期を持って辞し、統括アドバイザーもどなたかに代わって頂こうと考えています。

ただ、あげ続けてきた言葉は、このブログにも残っていますし、最後に論うなら、次のように纏めたいと思います。

印章は工藝であり、技術はその業の土台であります。

技術の継承現場をきちんとしなくして、未来はありません。

技術者づくり、人づくりは業の礎であります。

そして、その業に鍛えられた職人道徳である職業規範は、社会との接点を繋ぎます。

それなしに、社会との関係なしに、業はありえないからです。

なんでもありの野放しは、業を滅ぼします。

今、そんな状況だと思います。

そんな私の声が、きっと後世において誰かの目に留まることもあるのだろうと期待したい。

また、今私のしていることは、印章技術の社会的接点である印影のデザインを世に残すことであります。

電子印鑑のような誰にでもできるデザインや、パソコンを駆使すればできる印章デザインではなく、私が先生・先輩から教わったデザインであり、毎日あきることなく続けてきた仕事のデザイン・・・それをどうしても、言ってきたこと以上に残したいと強く考えています。

最後に言っておきたいこと