ああ人の世の身勝手なこと
わたしはいつだって
社会の人間と距離を保って接している
自分から近づくことはない
ひとの言葉や感情のもろさ、移り変わることをわたしは見てきた
十分すぎるほどそれを知っている
ひとつのきっかけで掌返しをする
だからわたしは褒められていてもずっと怖かった
上げたり下げたりしないでほしい
私は私のまま生きているだけだ
距離を保っている中勝手に近づいてきて好き勝手にわたしを評価する
好きや嫌いでわたしは生きない
生きていない
だっておんなじだから
どんなに嫌われても、自分が嫌っても、わたしは人に愛を持って接していく
こころの奥底にそれを捨てない
それは相手を好きか嫌いかで差がつくものではないのだ
寄り添うこと、あいすることは、決して距離を近付けることとイコールではないし
そう、近づかなくとも、それはできるから
わたしはわたしのままで生きていく
あいすることは機嫌をとることでも、顔色うかがうことでも、相手の自分欲の感情を満たしてあげることでもない
だからわたしは自分を必要以上に下げたりしない
自分まで自分をひねりつぶして差し出したりしない
ああこの世界でひとを愛するということはときにとても大変で涙がとまらない
でもね、どれだけ、冷たくあたられたとしても、わたしは変わらないよ
憎しみや、怒りに応戦などしなければ
それを振りかざしてくるならばくるっと愛でまるめて受けるね
それがわたしの生き方だから