子育て万事再三ジレンマ

子育て万事再三ジレンマ

南半球の国で男女一児ずつ子育て中。

Facebookには書けない本気の親バカ話を本気で書くためブログを開始。

娘の通うハイスクールでは、

10年生はFormal Dinner (フォーマル)

11年生はDebutante Ball (デビュー)

12年生はValedictory Dinner (卒業謝恩会)

という各学年の一大イベントがある。


一番気合が入るのはやっぱり、女子はデビュー。事前にお目当ての男子に付添いをお願いして、事前に2人でダンスの練習をしたりする。ドレスも白のガウンだし、結婚式の予習みたいにも見える。


でも10年生の娘は、まずはフォーマル。

自由参加だけど、10年生の半分くらいは出席すると思うので、総勢150人くらいで披露宴みたいに、数人ごとに丸テーブルについてディナーを食べ、多分踊る(こちらの結婚式みたいな感じと思う)。


で、前置きが長すぎたけど、


そのフォーマル後の二次会を家でやりたいと娘が言い出した。


アフターフォーマルパーティーだって。


上限100人。


!!!!


まず100人という人数にビビった。

うちの家には入りきらない。

そういうのは豪邸に住んでる子がやる事だよね、なんでウチ?


夫はダメだダメだで話し合いにならないし、事あるごとに、そんな人数の子が来たら家が壊される、物が盗まれる、便乗して関係のない人が入ってくる(gate crushers)と言い続ける。それも一理ある。


だけど親が阻止しようとすればするほど、頑なになる娘。


一方で、習い事やバイトの送迎の車の中で話していると、娘がきちんと考えていることがよく分かった。


それに頭ごなしにダメというばかりでは何も産まない。交渉したり、どうしたら実行できるのか出来ないのか、きちんと話す良いチャンスかなと思った。


ダメで切り捨てれば簡単なようだけど、実は何か勿体無い事をしているんじゃないかという気もした。それで夫と一緒に一度娘の計画を聞こうと、テーブルに着いた。


その結果、互いの意見や譲歩も含めて、

事前にパーティー主催を警察へ連絡すること

事前に隣近所に説明すること

事前に参加者リストを作成すること

家の中には入らないこと

飲み物などの買い物や準備は娘がすること

親は費用負担しないこと

アルコール類は不可なこと

上限は70人

当日はゲートで参加者とリストを親がクロスチェックすること。

終了時間は午前1時厳守

翌日の片付けは娘がすること


これらの条件でGOとなった。





そうして、親の腹も決まって半分楽しみにしていたところ、先日娘が徐に「パーティーはキャンセルした」。


娘曰く、みんな結構テキトーで嫌になったから。


参加者リストを作る約束だったので、参加者の親の名前と連絡先も期限までに確認する必要があるのに、連絡をくれたのは数えるほど。


友だちからは、みんなRSVPしないで当日押しかけてくるよと言われた。


そういうことを親がいくら言っても反発しかしなかったけど、友だちに助言されると効く。気づけば親の心配していた状況になりつつあり、約束通りに事が運べないと悟ったらしい。


そして結局、これも親が提案していたことだけど、親しい友だち数人とだけ集まることにした。




ある意味残念だけど、これはこれで良かった。

母としては何でもやってみたら良いと思っているし、未経験のことを娘のおかげで経験できるのもアリかなと思っていた部分はある。


でもまあ、収まるところに収まった感じもある。


計画したことや「やる」前提でどうすれば実行できるかを考えたことも、無駄ではなかったと思う。


頭ごなしにダメと言わなくて良かった。

結果は同じでもプロセスが違う。