
『テキサス・チェーンソー』 2003年/アメリカ
出演 ジェシカ・ビール
エリック・バルフォー
ジョナサン・タッカー
監督 マーカス・ニスペル
製作 マイケル・ベイ
キャッチコピー お願い、あの音を止めて
【ストーリー】
荒野の田舎道を車で移動する若者5人。放心状態で道を歩いている少女を助けるため車にのせるが少女は自らの頭を銃で打ち抜いて自殺してしまう。保安官に連絡するため立ち寄った古びた家で彼らは真の恐怖を味わうことになる。
登場人物紹介
エリン: 主人公。美人でスタイルがよく、アクションシーンでもよく動く。正義感が強い。
ケンパー:エリンの彼氏。マリファナを売ってお金儲けたくらむ。ヤンキーっぽい。昔のバイト先の店長にちょっと似てる(余談)
アンディ:イケメン枠。ペッパーといちゃいちゃしまくり。
ペッパー:ビッチ枠。アンディとイチャイチャしまくり。頭悪そうであんま好きじゃなかった。
モーガン:メガネ枠。メガネキャラだが解説役ではなくて不平不満をいう係り。保安官にいたぶ られるシ-ンはなかなかよかった。
満足度 ★★★★
ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』のリメイク作品。戦うヒロインの起用など現代風のアレンジがあってオリジナル版をみてからでも楽しめた!
*ネタバレしています
~感想~ 
『悪魔のいけにえ』といえば、ホラー映画の金字塔でホラー・スプラッター映画ファンなら誰でも知っているような作品。
ぼく自身思い出深くホラー映画を見始めたときに怖がっていた『ミザリー』や『ディセント』を一瞬で過去にしてしまった。こわい、とにかくこわい。そんな映画のリメイクなので前作を振り返りつつ観はじめました。
まず冒頭のナレーション。警察の極秘映像をモノクロの映像で流している。モノクロで映像も8ミリフィルムの映像なのでかなり不気味。ここでこの映画は実際に起きた殺人事件をモデルにしてるということがわかります。この映像がラストシーンと繋がっており、良いアイデアだと思いました。
そして物語は若者5人からスタートします。5人が荒野の田舎道を走っているときに女の子を乗せるのですが様子がおかしく「その道に行きたくない」などと言って銃を口にくわえ自殺をしてしまう。5人はパニックになり保安官を探すため、ガソリンスタンドで電話をかりて保安官に連絡をし、製粉所まで死体を運ぶことになる。
以上が序盤の大まかなストーリーです。この5人というのが男3女2で男たちはマリファナを持ち帰って大金を得ようとしているロクデモナイ男たち。
しかも後部座席のカップルはイチャイチャしっぱなしでホラーの法則的に、この2人は助からないなと早くも直感してしまいました。そしてガソリンスタンドに立ち寄ります。これもホラー映画にはよくでてくる不気味で、お約束の場所ですね。ちゃんとホラーの法則を踏んでいます。
『悪魔のいけにえ』(以下、オリジナル版)では、少女ではなくヒューイット家の長男が乗ってきて自分の手をナイフで切りニタニタ笑うすごくイカれたシーンがあるのですが、今作では少女に変更されています。
オリジナル版の長男のシーンは本当に異常者が乗ってきた、何をしでかすかわからないといった恐怖に対し、
リメイク版で少女が急に自殺をするというのは直接的な恐怖ではない。少女が急に自殺をしたということはこの道の先に彼女をそれほど恐怖させたものが待ち受けていることを感じてしまう不気味な恐怖なわけです。結果、死体を乗せたままドライブしなくちゃならず、なんとも気持ち悪い空気が流れ始めます。
個人的にはオリジナル版の長男のシーンは好きだったのですが、不気味さではこっちが勝っているし、絵的には銃で自殺のほうが派手だし迫力もありました。
開始10分でこのシーンをみせることによって、この映画はこういう不気味な映画なんだ!と観客に提示しているわけです。少なくともこのシーンに関してはオリジナル版にヒケをとっていなくて、この映画期待できる!とひとりテンションあがっていました。
中盤からのあらすじは省きます。気になった人にはぜひみてほしいので。
(こういえばみてくれる人増えるかな?手をぬいてるわけじゃないです!)
そして中盤へと入っていくわけですが、中盤の見所はなんといっても
”彼”の登場シーンです。
彼とはもちろんスプラッター映画界のスーパースター”レザーフェイス”
人を解体し、殺した相手の顔の皮をマスクにしかぶっているというとんでもなくヤバい人物なのです。愛用の武器はチェーンソーで振り回して襲ってくるほどの怪力の持ち主。無言でチェーンソーを振り回し襲ってくる彼は作中一度もしゃべらない、無言の恐怖・迫力をもっています。
『13日の金曜日』のジェイソンがチェーンソーを持っているイメージがありますが、これは間違いでチェーンソーを使うのは実はレザーフェイスなのです。ジェイソンはチェーンソーを一度も使ったことがなかったりします。
このレザーフェイス登場シーンはさすがにオリジナル版のほうが勝っていました。
はっきりいって圧勝です。
このシーンでは古びた民家に足を踏み入れた男女のうち男のほうがレザーフェイスに頭を殴られ拷問部屋へと引きずられていってしまうのですが、そのときにレザーフェイスが扉をバーン!!と閉めるのです。そしてまた映像は女のほうへ移る。
レザーフェイスが突然でてくるのでついに出た!となりますし、また突然消えてしまうのでなんだあいつは!!となる。
ぼくはこの扉をバーン!と閉めるシーンが好きでリメイク版にも同様の恐怖を期待したのですが、リメイク版にはオリジナル版ほどの迫力はなかったです。
というのもオリジナル版ではヒキの絵から連れ去られる男が撮られているのですが、リメイク版はヨリの絵でして扉のバーン!!もヨリで撮っています。そこが迫力がイマイチでなかった点ではないかと。
ぼくが一度みてなれてしまっているので良く思わなかっただけなのかもしれないですが、やっぱりオリジナル版の登場シーンは映画史に残る名シーンなので超えるのは難しかったのでしょう。

そしてリメイク版には保安官のシーンが追加されています。
この保安官がいやなやつでして、かなりの不快感を覚えました。
保安官は現場に着き。死体を観るといきなりおまえらが殺したんじゃないのかと疑いの目をむけてきます。メガネキャラのモーガンはこれにもちろん反抗しますが、ならば自殺を再現しろ!
などと言い出し、銃を咥えさせられたり、ビンで顔をなぐるなどの暴行までしてくる。モーガンはやられっぱなしでかわいそう。
頼りにしていた保安官がこんな感じなので希望を失ってしまう若者たちなのですが、なんとそこにレザーフェイスがチェーンソー片手にやってくるわけです。もう踏んだりけったりとはこのことですね。
じつは保安官はレザーフェイスの父親なのです。リメイク版では食人一族のヒューイット家にもスポットをあてているようなので、この保安官のシーンを追加したのはよかったと思います。母親も後ほどでてきて、誘拐した子供を自分の子供にして育てていたりする。
ただこのシーンをいれたせいでシリーズ恒例の晩餐会のシーンがなくなっているのだとしたら残念です。ぜひいれてほしかった。
あと保安官の役者さんはロナルド・リー・アーメイという方で名作戦争映画『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹を演じた役者さんなんです。そして初めて知ったのですがこの人は本物の軍人さんなんですね。ハートマン軍曹のあの迫力は本物の軍人だからこそだせる迫力だったのかとめちゃくちゃ納得してしまいました。
拷問部屋のシーンもありました。先日の『フック』の映画感想でも書いたのですが、人間を鋭いフックにかけるシーンがあり、それはリメイク版でもしっかり再現されていました。非常に痛々しいシーンで強烈な印象を与えてくれます。
レザーフェイスはこの部屋で人を捕まえてきては解体をしたり、人の顔の皮でマスクをつくったりしているわけですね。セットも良くて、拷問器具などに血がついていたり、使用感があり気持ち悪さがでていました。
今作でも捕まえてきたアンディの切断された足に塩を塗りたくったりと容赦ない。さすが。
オリジナル版の死んだと思った友人が突如叫びながら身を乗り出してくるシーンは再現されてなかったです。いやぁ、あれは怖すぎるもんなぁ。。
レザーフェイスがマスクを縫っているシーンなどもあり器用なんだなーとか思ってました。
あと拷問部屋にピアノが置いてあり、大きい効果になっていたのですがあれはオリジナル版でもあったのかな??あまり覚えてないのですが拷問部屋にピアノってアンバランスさがよかった。
そしていよいよ終盤。
オリジナル版とリメイク版で最も違うのはこの終盤です。
オリジナル版ではただただヒロインが逃げ惑うだけなのに対して、リメイク版は戦ってくれます。アクションシーンが追加されているわけです。
物語は進み、精肉所にて最後の戦いがはじまります。
レザーフェイスは愛用のチェーンソーを使い、主人公であるヒロインを追い詰めていくのですが。ヒロインのほうも決してあきらめているわけではなく隙あらば倒しにいく姿勢をみせてくれます。これは非常に良いリメイクでハラハラドキドキさせてもらいました。
レザーフェイスのほうはおっちょこちょいというか抜けている部分があって、チェーンソーで自分の足を切ってしまったり、落としたチェーンソーがグルグル回転してなかなか拾えなかったりと、そのマスクが視界のジャマなのでは?!とツッコミをいれたくなります。
そして物語のラスト、車での逃走シーンはだまされた人も多かったのでしょうか。
最後にレザーフェイスが登場してヒヤっとさせてくれますが、あの有名な朝日にに向けてチェーンソーを掲げる名シーンは再現されてなかったです。残念。
んー、ラストシーンはオリジナル版のラストじゃないとなんとなく物足りない、締まらない感じがしますが2である『テキサス・チェーンソー ビギニング』につなげるにはこのほうがいいのかな?まだみていないのでなんともいえないですが。

以上が本編でして、最後は序盤のナレーションの続きがはじまります。
8ミリカメラで撮影されたモノクロの毛威圧の極秘映像。あの古びた民家の拷問部屋に入っていくのですがレザーフェイスはちゃんとでてきてくれました。画像のとおり、モノクロなのでこわいです。
そして最後にこれは実際にあった未解決事件を基にして作られているとテロップが入る。未解決ってこわいですねー。
【まとめ】
オリジナル版と比べてしまうと少し負けている感じはあるにせよ、単体でみればかなり楽しめるかと思います。
なにより戦うヒロインの起用は大きくて、マイケル・ベイやるなといった感じ。
名作をリメイクするのはハードルが高いのに頑張っていました、『テキサス・チェーンソー ビギニング』にも期待してしまう
満足度 ★★★★
それにしても、この青空背景は全くもってホラーにあってないですね(笑)
近々かえようかと思います。読了いただきありがとうございます。きくらげでした
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