あっという間に春
大人になるにつれて、親と言い合いする回数が増えている気がする…
今まで我慢していたとが、心から溢れてしまい、自分は今までこんなに我慢してきたんだっていう怒りを親にぶちまけてしまう私
今回は割と大きめというか、ちょっとだけ悲しい気持ちになったり、自分が情けなくなったり、あぁ父はやっぱり自分のことしか考えていないんだな…
姉の結婚式に私が参加したくないと言ったことが始まりだった。
母は、「あちらの妹さんはなんで参加していないのって、向こうの家族も思うと思うよ。」
「もう大人なんだから、2時間くらい我慢してほしいとお父さんは思う。」
その2時間が私にとってはかなりの苦痛なのだ
結婚式に参加予定メンバーは、知らない人たちだけれども、両親と、友達以上の関係性の人たちが同じ場所にいる。
そのシーンは、昔の親戚の集まりを思い出して、ゾッとする。
また喧嘩が始まるのかもしれない
これが原因でお父さんとお母さんが離婚するって言ったらどうしよう…もうすっかり大人なのに、この部分だけは全く成長できていない。
結局、私は参加しないことになったのだけれども、昔、お母さんが泣いていたこと、お父さんが酔って親戚を喧嘩したこと、寂しかった時のこととかを思い出してしまい、2、3日ずっと悲しみと自分が情けないとで心がズーンとしていた。
なんとか気持ちが安定してきた頃、片耳がボワっとしてなんだか変
ずっとキーンとかポコポコポコという音が聞こえるけれど、自分の耳の中からなのか、外からなのかわからない
それが3日くらい続き、耐えられなくなったので、耳鼻科へ行ったら、鼓膜は異常なし!
聴力検査をしたり、いろいろ質問に答えたりと、まさかの突発性難聴
とりあえずお薬を飲んで安静にすることになった。
突発性難聴について知らないことだらけだったので、ネットで調べてみたら、そのまま聴力が弱いままの人もいるとか、聴力は戻っても耳鳴りは治らない人とか、なかなか怖いことが書かれていた
あぁぁぁ怖いよぉぉポコポコとかキーーとかずっと聞こえるし
絶望感でいっぱいになった私に母だけはびっくりした様子で「ごめんねぇ。お母さんたちのせいだね」と悲しそうに言った
私はネガティブ思考から抜け出せず、片耳の聴力が弱くなったままになったら、どうやって生きていこうかばかりを考えていた
とりあえず薬を飲んで眠り翌朝は大雨だった。
家にいても気分は沈んだままなので、傘を持って外を歩いてみる
大雨の外を歩くと耳鳴りも気にならない。
「せっかく通信講座もうまくいっていたのに、このタイミングで耳がおかしくなっちゃったんだろう...」
色々考えていたら、歩きながら泣いてしまった
誰一人歩いていない大雨の日曜日でよかった。
その時、ポツンと咲いている白くて大きな花に目に入った。
その花は凛としていてとても美しかった
雨に打たれても、花びらが地面に落ちても、じっとそこに咲いている花は、何に対して抗うこともなく美しかった。私もこれから起こることに対して抗うのではなく、ただただ受け止めて、自分の人生を生きよう...
そっと心の中で決意し、大雨の中ただただ歩く。
あんなにも土砂降りだったのに、ポツポツ雨に変わった。
いいことも悪いこともずっとは続かないんだよなー
5日間安静にしながら、時々絶望しながらも、私はたくさん眠った。
そしてドキドキしながら再び耳鼻科へ行き聴力検査をした。
結果は良かった!!
私はラッキーだった。耳、元気になったから、また弱音を吐かずに頑張ると決めた
私:「お母さん、母の日は何がほしい?」
母:「あんたが、元気になってくれるのが1番のプレゼントだよ」
「そっかー、美味しいごはんしか作れないから、お母さんのすきなものを作るよー」
しかし、母の日から私はゴホゴホと咳をし、風邪を引いた
今回ももちろん父からの風邪である
母の日どころか、主役であるはずの母が父と私の世話をし、何もできなかった。