【大山祇神社】いつもそばにいるよ① | あおによしならはそらにみつ~神仏巡拝~

あおによしならはそらにみつ~神仏巡拝~

『神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ』
この格言を日々実践するべく、たくさんの神社仏閣に参拝させていただいております。
そんな私、大和奈良の井志田和叶が、巡拝した神社仏閣の神様、仏様への感謝と崇敬の念を綴っていくブログです。

いつもありがとうございます。

大和奈良の井志田和叶です。
 
 
先般、愛媛県今治市大三島町にあります…
 
 
大山祇神社
(おおやまづみじんじゃ)
 
 
に参拝させていただきました。
 
 
往古、朝廷より「日本総鎮守」の御神号を授かり、武家、公家、市井を問わず、全国から厚い崇敬を受ける、日本の大地主(おおとこぬし)とされる神社です。
 

 

大山祇神社の神門です。
 
 
この7月の連休に、私とその家族一行は、広島市内に住むお義母さまと、そのパートナーの通称・おっちゃんを訪ねました。
 
前回、参拝を果たせなかった、安芸国一之宮の厳島神社(宮島)や、広島城などに行きたいと胸を膨らませていたのですが、お二人から意外な提案がありました。
 
 
「カズトさん、神社好きでしたよね…
 
それなら、愛媛・大三島の『大山祇神社』に行ってみません?
 
クルマで、2時間くらいで行けるよ。
 
宮島(厳島神社)なら次に来たときとか、いつでも行けるでしょ!」
 
 
えッ!大三島って、広島市内から2時間で行けるのッ!?
 
しかも、クルマでッ!?
 
もしかして、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)様の総本社に、御挨拶に行けるチャンスが巡ってきたのッ!?
 
 
あまりの耳寄り情報に、全身鳥肌が立つ私、井志田…
 
二つ返事…ではなく、おかあちゃん(私の妻です)の了解を得て、家族総出でお参りさせていただくこととなったのでした。
 
 
≪三五八≫
 
 
というわけで、雨にけむる、しまなみ海道の美しい島々を駆け抜けて…
 
 

 

 
念願の「大山祇神社」へ...
 
 
大山祇神社の社標です。

 

 
大山祇神社の大鳥居です。
 
 
御守りにもなっている立派な扁額です。

 

 
阿形の狛犬さまです。
耳が垂れています。
 
 
吽形の狛犬さまです。
こちらは耳が立っていますね。
 
 
御由緒書きと境内鳥瞰図です。
 

 

 

総門です。
 
 
社標です。
 
 
総門は再建されてまだ10年ほどです。
 
 
総門を護る阿形の狛犬さまです。
 
 
吽形の狛犬さまです。
 
 
振り返るとこんな感じです。

 

 

一礼して総門をくぐると…

 

 

なんだか、初めて来た気がしません。

 

懐かしいような、よく来ているような雰囲気です。

 

 

そんなことを考えていたら…

 

 

ドーン、ドーン

 

 

と太鼓の音が!

 

 

斎館です。

 

 
境内の様子です。
 
 
雨乞いの楠です。
 
 
椿の実を初めて見ました。
 
 
その境内にて…
 
 
一刻も早く、拝殿にて大山積大神様に御挨拶したくて、焦る私を余所に…
 
 
おっちゃん
「カズトくん…
 
あちらに、樹齢3000年のクスノキが云々…」
 
井志田
「は、はい…」

 

 
上の子
「おとうちゃ~ん…
 
地面が雨で川みたいになってるよ~」
 
井志田
「お、おう…」

 

 

おかあちゃん
「おとうちゃ~ん!
 
靴が濡れちゃうから、○○(下の子)を抱っこしてあげて~!!」
 
井志田
「う、うん…」

 

 
下の子
「(抱っこしたら…)
 
おかあちゃんに抱っこ~、おかあちゃんに抱っこ~(泣)」
 
井志田
「よし、よし、よし…」
 
 
悠長な面々に…
 
 
こちとら焦ってるんでい!
 
 
と、心のなかで江戸っ子風にツッコミを入れていましたら…
 
 
御神木さまに諭されました。
 
 
推定樹齢2600年の楠の御神木さまです。

(こちらの写真は帰り際に撮影しました)

 

 
御神木さま
「これこれ、あわてて急がなくてもよいから、心を落ち着けてから神前に向かいなさい。
 
もっとも…
 
本当の神体は、お前さんが見ているこのワシかも知れんがの」
 
 
井志田
「御神木さま、大山積大神様、はじめまして。
 
大和奈良の井志田でございます。
 
スルーしかけましたこと、大変失礼いたしました。」
 
 
御神木さま
「お前さんのことは、存じておる。
 
 
東の御社(静岡県三島市の三嶋大社)でも…
 
相模の大山(神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社)でも…
 
京の梅宮(京都市の梅宮大社)でも…
 
そして、大和にあるたくさんの山口神社(大山積大神様をお祀りしている神社)でも…
 
 
お前さんとは、邂逅しておるのだよ。
 
 
各地の神社(境内社)の、ワシの分社・分霊にも律義に頭をさげていく由も、聞き及んでおる」
 
 
井志田
「ありがとうございます。
 
初参拝なのに、初めての気がしないのは、各地の神社で御挨拶させていただいているからなのですね。
 
うれしいです」
 
 
御神木さま
「若かりし頃、お前さんは相模の大山の麓に住んでおったじゃろ。
 
仲間たちと大山を駆け上がって、あちらの『ワシ』のもと(大山阿夫利神社)に来たのぉ。
 
 
あれからずっと、見守っておるよ。
 
 
だから、あわてることなどないのだよ。
 
 
それよりも…
 
このワシのもとに、家族そろって訪れたことの意味を考えなさい。
 
 
ワシには、大切な二人(二柱)の娘がおる。
磐長姫神様と木花開耶姫神様の二柱の女神さまです。
 
 
お前さんも、家族は何よりも大切であろう。
 
神前だからといって、焦って、その大切な家族にキーッ!となる必要などないのだよ。
 
 
ワシは、ずっとここに居る。
 
縄文の昔より、ずっとな…」
 
 
井志田
「はい…
 
申し訳ございませんでした」
 
 
御神木さま
「詫びることはない。
 
 
ワシは、古(いにしえ)からここに居るが…
 
一方では、ずっとお前さんたちのそばいにるぞ。
 
 
いつも、いつでも。
 
 
なにしろ、この国の民の、日本民族の『総氏神』とされてきたからな。
 
たくさんの者が、ワシを頼ってこの地を訪れ、縁を結んでいった
 
 
井志田
「はい」
 
 
御神木さま
「お前さんの義両親(正確には、お義母さまとそのパートナー)もな…
 
少し前に、ここを訪れて縁を結んだ。
 
 
どうやら気に入ってくれたようでの…
 
 
『今度、カズトさんたちにも紹介してあげましょう!』
 
 
そう言って、微笑みあっていたぞ。
 
 
そして、今日のお前さんたちを連れての再訪…
 
善き家族かな…
 
 
大切になさい」
 
 
井志田
「はい…(感涙)」
 
 
御神木さま
「落ち着いたようじゃの…
 
ならば、神前にお行きなさい。
 
あちらでは、すこし気取って取り澄ました『ワシ』が待っておるぞ(笑)
 
 
家族を大切にな…」

 

 
井志田
「はい。
 
ありがとうございました」
 
 
神門です。

 

 

 

おかあちゃんや子どもたちに見つからないように、涙をゴシゴシ拭きながら、一礼して神門をくぐると…
 
 

ドーン、ドーン

 

 

再び、太鼓の音に出迎えられたのでした。

 

 

御由緒書きです。

 

 

荘厳な拝殿です。
 
 
家族と、私のブログ記事をお読みくださる皆様の御開運、御幸運を祈念させていただきました。
 
 
私にはなんだか懐かしい雰囲気でした。
 
 
回廊には奉納された酒樽がびっしり…

 

 
こちらは神輿庫です。
 
 
境内社にも御挨拶させていただきました。
 
 
下津社の裏手から…
 
 
御本殿の裏手からも御挨拶させていただきます。
 
 
今度は上津社の裏手から…
 
 
楠の御神木さまです。
 
 
境内の様子です。

 

 
拝殿の前に戻ってきました。
 
 
ありがとうございました。
 
 
脚がよわっているお義母さまは、拝殿まで行かずに、斎田近くの休憩スペースで待っていてくださいました。
 
 
斎田(神田)です。
 
 
こちらに一人角力(ひとりずもう)神事の土俵が築かれます。
 
 
斎田から見える総門です。
 
 
「五穀成就御守」が掲げられていました。
 
 

斎田近くの休憩スペースにも、たくさんの奉納品が飾られていました。

 

 

大山積大神様と神功皇后様、武内宿禰翁らしい…(無学)

 
 
戦前の浮世絵師・尾竹國観の作らしい…(無学)
 
 
たくさんの刀剣も奉納されていました。
 
 
なんとも名残り惜しく、立ち去りがたかったので…
 
こちらの休憩スペースで、しばし時を忘れて、家族みんなでいろいろな話しをしました。
 
 
家族を大切にな…
 
 
御神木さま(大山積大神様)の、御計らいだったのかも知れません。
 
 
ありがとうございました。
 
 
境内の背後にそびえる安神山(あんじんざん)です。

 

 
≪三五八≫
 
 
広島県と愛媛県をつなぐ多々羅大橋です。
 
 
瀬戸内海の眺めです。
 
 
昼食に、愛媛県の魚である「鯛(たい)」がふんだんに入った…
 
 
鯛塩ラーメン
 
 
を食べて、広島へと戻りました。
 
 
ここでちょっと後日談…
 
奈良に戻ってからも、大山祇神社や三嶋大社などの、大山積大神様をお祀りする大社が、すごく気になったので...
 
何気なく、地図上の大山祇神社(大三島)と、三嶋大社(三島市)を線で結んでみました。
 
 
そうしましたら、なんと…
 
我が井志田家…
 
ほぼ、その線上に家が建っていた!
 
東西の大山積大神様の御本社の、御神脈上に我が家が!
 
 
という、ステキな気づきもありましたとさ。 
 
 何と有り難い…
 
 
私のブログ記事をお読みくださる皆様の、弥益々の御開運、御幸運をお祈り申し上げます。
 
 
ありがとうございました。
では、また。
 
 
あしひきの いよのたかねゆおおみしま
たちばなたおるにきたつのつる