【吉野神宮】令和元年の初詣 | あおによしならはそらにみつ~神仏巡拝~

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『神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ』
この格言を日々実践するべく、たくさんの神社仏閣に参拝させていただいております。
そんな私、大和奈良の井志田和叶が、巡拝した神社仏閣の神様、仏様への感謝と崇敬の念を綴っていくブログです。

いつもありがとうございます。
大和奈良の井志田和叶です。
 
 
新時代「令和」を迎えた、ゴールデンウィークの後半に、令和元年の「初詣」に行ってまいりました。
 
行き先は奈良県吉野町にあります…
 
「吉野神宮」
 
でした。
 
 
建武中興(建武の新政)を主導された「後醍醐(ごだいご)天皇」がお祀りされています。
 
平和なカタチで行われた今回の今上陛下の御即位に際して、最もむずかしい時代のかじ取りを担われた後醍醐帝の御霊に、いちばんに御祝いを申し述べたいと思い、新時代「令和」の最初に参拝させていただきました。
 
 
≪三五八≫
 
 
吉野神宮の社号標と鳥居です。
 
 
日本一の桜の名所として知られる吉野山の「下千本」と称されるエリアに吉野神宮はあります。
 
 

 

 
吉野神宮は旧官幣大社です。
 

 
吉野神宮の御祭神は、建武中興の御偉業を成し遂げられた「後醍醐天皇」です。

 

御幼少の頃より学問の研鑽を積まれ、歌道についても御堪能であり、文化面に深く御修養を積まれました。
 
さらに、神道をはじめ、真言、天台、禅等の奥義も極められております。
 
激動の時代を生き抜かれた天才肌にして、行動派の天皇でいらっしゃいました。
 
その御活躍ぶりは「太平記」などに語りつがれ、その御志は、江戸幕末の尊皇攘夷運動にも大きな影響を与え、明治維新として結実したともいわれています。
 

 

 
 
二の鳥居です。
 

 
この鳥居をくぐられるときに、一瞬息苦しさをおぼえる方がいらっしゃるかも知れません。
 
吉野神宮の境内は、どうやら浄化作用があるようです。
 
私もはじめて参拝したときは、
 
水中にいるのかな?
 
と思うほど息がくるしくなりました。
 
くるしくなくなってきたら、神社の気と馴染んだ証拠です。
 
 
それから…
 
この鳥居のまえには、とても個性的なスタイルの狛犬さま達がおられます。

 

 

 

 
おおきくのけ反った「阿形」の狛犬さまです。
 

 
阿「ちぇみなさーーーーーーーん!こんちくわーーーーーーー!!」
 
(スミマセン…私の勝手な想像です…)
 
 
 
 
ウットリされている「吽形」の狛犬さまです。
 

 
吽「にじsoraさんやったら今日の青空、キレイに撮らはるんやろなー(ウットリ)」
 
(スミマセン…こちらも勝手な想像です…)

 

 
 
 
手水舎です。
 

 
御社殿かと思うほどの重厚な手水舎です。
 
 
 
 
シンプルな境内と豪壮な外拝殿です。
 

 

吉野神宮は、明治22年(1889年)に創立され、同25年(1892年)の御鎮座祭には、明治天皇の御勅使が参向されました。
 
「玉骨はたとひ南山の苔に埋まるとも、魂塊は常に北闕の天を望まんと思ふ」
 
都に思いを寄せられた後醍醐天皇の御心を偲び、御社殿が京都に向かって「北向き」に建てられています。
 
 
 
 
「令和」奉祝ののぼりです。
 

 
各地の神社で掲げられている、神社庁のオフィシャルなのぼりですね。
 
 
 
 
内拝殿です。
 

 
後村上天皇の勅命で刻まれ、こちらの近くに所在する吉水神社(吉水院)にお祀りされていた後醍醐天皇の御尊像が、550年のときを経て、吉野神宮の御本殿に遷座、奉鎮されています。
 
現在の御社殿はその後の御造営で、昭和7年(1932年)に竣工しました。

 

「総檜造り」で、お参りしていると檜のよい香りが漂います。

 

 

 

 

授与所です。
 

 
以前参拝したときには「静御前」を彷彿とさせる、とても礼儀正しくお美しい巫女さまがいらっしゃったのですが、この日はお見かけしませんでした。
 
 
そういえば…
 
源平合戦で活躍した、九郎判官・源義経公が愛した女性が「静御前」でしたね。
 
のちに鎌倉幕府初代将軍の兄・源頼朝に追われ、この吉野で義経公と静御前は別れたのでした…
 
 
後醍醐天皇や源義経をかくまったこの吉野の地は、形勢不利になったものでもけっして見捨てない、まっすぐな土地柄です。
 
 
また、この土地には、体にたまった悪い気を浄化してくれる強いパワーがあるそうです。
 
女性は恋愛から生じる悪い運気やストレス、男性は職場環境や仕事のストレスを流していただけます。
 
 
参拝された折には、ゆっくり深呼吸をくり返して、土地のよい気をいただき、悪い気を流してしまいましょう!
 
 
 
 
境内社の摂社3社です。
 

 
いずれの方々も、南北朝時代に南朝方として、形勢不利をものともせず後醍醐天皇に付き従われた忠臣です。
 
 
私は、こちらの3社を参拝していると、宮司様やほかの参拝者に声をかけられて、有難いお話しを聞かせていただくことがたびたびあります。
 
 
そのことから私が感じること…
 
この3社の御祭神のどなたかが私を気に入ってくださって、この吉野神宮に導いてくださったのではないだろうか?
 
後醍醐天皇を敬慕する思いが、境内社の御祭神の方々に届いているとしたら、ものすごくうれしいことです。
 
 
 
 

御影神社です。

 

 

御祭神として、藤原資朝卿、藤原俊基卿をお祀りしています。

 

 

 

 

船岡神社です。

 

 

御祭神は、児島高徳卿、児島範長朝臣、桜山磁俊朝臣です。

 

 

 

 

瀧櫻神社です。

 

 
御祭神は、土居通増朝臣、得能通嗣朝臣です。
 
 
 
 
建武中興十五社が紹介されています。
 

 
建武中興十五社とは…
 
建武中興(建武の新政)に尽力された、南朝方の皇族・武将などを主祭神とする15の神社です。

 

お近くに所在している神社がありましたら、ぜひともご参拝くださいね。
 
 

吉野神宮


御祭神:後醍醐天皇
所在地:奈良県吉野郡吉野町
旧社格:官幣大社

 

建武中興十五社の筆頭は吉野神宮です。

 

鎌倉宮


御祭神:護良親王
所在地:神奈川県鎌倉市
旧社格:官幣中社

 

建武の新政で大活躍されながら、かなしい最期を遂げられた護良親王をお祀りしています。

 

井伊谷宮


御祭神:宗良親王
所在地:静岡県浜松市北区
旧社格:官幣中社

 

八代宮


御祭神:懐良親王
所在地:熊本県八代市
旧社格:官幣中社

 

金崎宮


御祭神:尊良親王・恒良親王
所在地:福井県敦賀市
旧社格:官幣中社

 

小御門神社


御祭神:藤原師賢公
所在地:千葉県成田市
旧社格:別格官幣社

 

菊池神社


御祭神:菊池武時公・武重公・武光公
所在地:熊本県菊池市
旧社格:別格官幣社

 

湊川神社


御祭神:楠木正成公
所在地:神戸市中央区
旧社格:別格官幣社

 

私が敬愛してやまない、楠木正成公をお祀りしています。

 

名和神社


御祭神:名和長年公
所在地:鳥取県西伯郡大山町
旧社格:別格官幣社

 

阿部野神社


御祭神:北畠親房公・顕家公
所在地:大阪市阿倍野区
旧社格:別格官幣社

 

社家の方々がとても感じのよい、私の大すきな神社です。

 

藤島神社


御祭神:新田義貞公
所在地:福井県福井市
旧社格:別格官幣社

 

結城神社


御祭神:結城宗広公
所在地:三重県津市
旧社格:別格官幣社

 

霊山神社


御祭神:北畠親房公・顕家公・顕信公・守親公
所在地:福島県伊達市
旧社格:別格官幣社

 

四条畷神社


御祭神:楠木正行公
所在地:大阪府四条畷市
旧社格:別格官幣社

 

よく参拝させていただく、私の大すきな神社です。

 

北畠神社


御祭神:北畠顕能公・親房公・顕家公
所在地:三重県津市
旧社格:別格官幣社

 

 
≪三五八≫
 
 
退位の日、即位の日は、全国的に雨模様でしたね。
 
水神でもある龍神さまが日本列島全体を護っておられたのでしょうか?
 
 
一転して、この日は晴天で、参拝日和でした。
 
つぎは「橿原神宮」に向かいます。
 
 
ありがとうございました。
では、また。
 
 
あおによし ならはそらにみつひのもとの
なんとまほらましきしまのこと