次の日
知り合いの方から紹介して頂いた弁護士事務所に
相談に行った。
落ち込んでいるのに心がふわふわして
これが現実なのかよくわからない。
でもとにかく動かないと
泥沼の中にズブズブと沈んでいってしまいそうだった。
その事務所に着くと
割と年配の弁護士さんが対応してくれた。
二人のLINEのやり取りやボイスレコーダーを見せると
不倫の証拠として充分に使えると言われた。
これがちゃんと証拠として使えるのか不安だったから
とても安心した。
私は離婚の意思があること
夫は離婚したくないと言っていること
不倫相手に慰謝料を請求したいこと
などを伝えると
すぐに調停だな。
これがどーでこーで…
と、私とでなく
事務員さんと話を進めていく
仕事は？
と聞かれ
今はしてないです。
でも託児所が見つかり次第すぐにでも働くつもりです。
生保（生活保護）で行きますか？（事務員）
いや、生保はとらないで行けるだろ（弁護士）
？？？
…あの、まだローン支払い中の持ち家に住んでまして
子供のことを考えると環境を変えたくないので
このまま住み続けたいのですが…。
いやいや、家なんか持ってたってしょうがないですよ。
負の財産です。
手放すべきです。
……あ、はい
あ、このボイスレコーダー、次に来るときまでに文字におこしてきて下さいね。
…え？これを、ですか…私が？…ですか
このボイスレコーダー、アイツの車に仕掛けたら
女と電話してる音声がバッチリ録れたもので。
会話の中で
俺たち不貞行為していますって証拠が録れているんだけど
もれなく卑猥な言葉オンパレードなわけで
あれを？
文字におこす？
文章におこす？
ブンショウニオコス？？
どーいういみ？
ニホンゴワカリマセーン
と頭パンク状態で帰ってきたのでした。
私の相談のはずなのに
私抜きで話が進んでいく違和感。
おいてけぼりくらった感。
何故か若干キレてます？
す、すみませんと無駄にドギマギして
と無駄にドギマギしてますます自分の置かれている状況がふわふわ
わからなくなり
途方にくれてしまいました。
