資本コスト(ROIC>WACC)  | きりくのぷち冒険

資本コスト(ROIC>WACC) 

メモROICちょっと気になる。

 

【日経200422】NTT、最大3兆円現金化 割賦債権・不動産・発電所など

         成長投資・株主還元に活用

・NTTはグループ全体で保有資産の圧縮に乗り出す。不動産、データセンター設備等、最大3兆円規模の資産を証券化や売却対象とする。

・生み出した現金は成長のための投資や株主還元に活用する方針

・NTTによる国内最大規模となる「持たざる経営」へのシフトで、資産効率を高めようとする日本企業の動きが広がる可能性もある。

・グループ900社超保有連結総資産は約22兆円

・オフィスビルなど1兆円規模の不動産、再生可能エネルギー関連など6千億円の設備、数千億円のDC設備を現金化の対象に。

・NTTはROIC(投下資本利益率)を19.3期の7%から24.3期に8%に高める方針

捻出した資金を投資に使えば、外部から調達するより効率がよい

・日本企業の資産圧縮は運転資金の確保が目的のものが多かったが、NTTのように財務効率を高める目的で圧縮する企業も増えている。

・味の素:今後6年で不採算事業等2000億円分の資産を圧縮、ROICを改善

・日本企業ROIC:19.3期6.8%、欧米約10%に見劣り。株主から改善圧力強し。

・コロナウイルスの影響で事業活動が停滞しており、資産の現金化の動きは広がりそうだ。

メモ現金が必要・・。事業が停滞しているからそれ以外で・・。      

  ROIC = 利益÷(資産+借金) 

  利益減だから、資産を減らし対応し、将来のため投資に回すということ・・。

 

【日経200401】資本コスト経営で企業価値磨く ROIC 事業管理に活用

【日経190315】資本コスト経営による企業価値向上

         ROIC経営の実践と投資家との対話

 

一橋大学大学院 経営管理研究科 教授 野間氏

 

・資本コスト経営= 投資家の期待する最低限の収益率を超える経営

                  ↓

 ①ROE>株主資本コスト

  事業部門ごとに負債と株主資本を分けることが難しいため、

  ROE(純利益/自己資本)を企業内部で使うのは容易でない。

 

 ②投下資本利益率(ROIC)>加重平均資本コスト(WACC)

  ROIC(税引き後営業利益/投下資本)は事業に直接投じる投下資本で

  どれだけ利益を稼いだかを示す。投下資本は事業部門毎に把握できる

  ため、ROICは企業の経営に落とし込める。

 

・米国企業:赤字(P/L)でないが資本コストを下回る→事業撤退の場合あり

 

・資本コスト経営ではバランスシートも強く意識する必要

 

 <バランスシート>

  【資産】 【負債】

       その他負債

       有利子負債 → 負債コスト

                  (≒支払い利息) ---¬      

       資本      → 株主資本コスト       |→WACC

                  (≒株主の期待収益率)  」 (加重平均資本コスト)

 

・2014年「伊藤リポート」

 JPX日経インデックス400

 コーポレートガバナンスコード

 →企業の自己資本利益率(ROE)に対する意識が大きく変わる。

 

・資本コスト経営に落とし込むにはROICの活用が有効

 ROEとROICをつなぐのが資本構成とキャッシュ

 

・資金効率の指標であるキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)改善も

 重要な要素だ。

 

・・・・・・・・・・・・

 

メモにわかには、理解できないけど・・。

 

 

①ROIC > ②WACC を目指すということ。

 

   ↓

 

ROIC (オントラックweb)(イマカブweb)(株の始め方web)

 (Return on Invested Capital)(投下資本利益率) 

 

 ROIC=NOPLAT(※)(税引き後営業利益)÷投下資本(IC)

    (※)Net Operating Profit Less Adjusted Taxes


 NOPLAT=営業利益×(1-税率※)  ※法人税率30~40%
 投下資本(IC)=株主資本(純資産)(エクイティ)+有利子負債(借金)(デット)

 

   (ざっくり)

    ROE =  利益÷純資産(自己資本)(株主資本)

        = EPS÷BPS

      借金を増やしても自社株買いなどに充てて自己資本を減らせば

      値が高まる。

      「世界的には10%を超えていれば、及第点とみなす投資家が多い。

      主要企業ベースでみて、米国は18%弱、欧州は13%弱。一方、

      日本企業は9%強に留まる。事業投資に消極的でカネ余りに

      なっていたり、同じ業界に多数の企業がひしめいていて、過当競争

      で利益率の低迷が続いていたりしていることが影響。」

      【出典】日経きょうのことば(200429)

 

    ROIC = 利益÷(資産+借金

      上記のようなレバレッジ効果の影響を除いたのがROICで、

      より稼ぐ力に焦点をあてた指標とされる。

 

    (参考)ROICツリー(1億人の投資術web)

         ROIとROIC・ROE・ROAの違い(1億人の投資術web)

 

 

WACC (グロービスweb)

 (Weighted Average Cost of Capital)(加重平均資本コスト

 

 負債コスト(=有利子負債の利子率)  

 株主資本コスト(=株主期待利回り)   の加重平均 

 

 

 WACC=D/(D+E)×rD×(1-T) + E/(D+E)×rE
                  ↑支払利息は損金なので節税効果がある
  D(デット): 負債総額   
  E(エクイティ): 株式の時価総額(=株価×発行済み株式数)

  T: 法人税率(30~40%)

  rD: 負債コスト(=有利子負債の利子率

  rE: 株主資本コスト(=株主期待利回り)

 

 ○負債コスト(=有利子負債の利子率

   支払利息÷有利子負債

 

     支払利息:   損益計算書の 営業外費用

     有利子負債: 貸借対照表の 有利子負債項目の合計

 

 ○株主資本コスト(=株主期待利回り)

  株主資本コストを算出するモデル

  CAPM (グロービスweb)(日経新聞社web)

  (capital asset pricing model)(資本資産価格モデル)

      

  CAPM (rE) =rf+(RM-rf)β
    rf:  リスクフリーレート
    RM: 株式市場全体の期待収益率
    β:  個別銘柄のベータ値

 

  ★これはちょっと。どう算出するのか・・。