【わたくしごと】父へ | LIFE STUDIO Ki-nari(ライフスタジオ キ・ナリ)のブログ

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記憶。

 

相手が生きている時は、

辛く悲しい記憶ばかり。

 

それなのになぜ、

その人が亡くなった後は、

優しく懐かしい記憶が溢れてくるのでしょう。

 

私の父は、

お酒を飲むと人が変わってしまう人で、

私が物心ついた頃から、

目の前で母を殴る蹴る。

 

ここに文字として表すには、

あまりにも耐え難い記憶。

 

常に常にビクビクと、

父の顔色をうかがいながら、

「安心」

という文字とは無縁の家庭で育った記憶。

 

何年も何年も、

本当に色々なことがあり過ぎて。

 

だけど、

お酒が入っていない父は、

驚くほど穏やかで。

 

いわゆる小心者。 

 

そして、

もの凄く優しい。 

 

多分おそらく、間違いなく、

母に対しても。 

 

いえ、

きっと母のことを

とてもとても愛していたのだと思います。

 

父が亡くなり、1年が経ちました。

 

亡くなる前1年ほどは、

病のために苦しい期間を過ごしましたが、

あれほど注意されても止めることのなかった

お酒🍶🍺を飲むだけ飲んだので、

父も納得していたかな。 

 

母は、

最後の最後まで献身的に

父を看病しました。 

 

あんなに辛く、

悲しい思いをさせられていても

父を見捨てることなく。 

 

今日は、お寺さんに来ていただき、

お盆の法要をしていただきました。 

 

遺影の父の顔は、

孫と遊んで笑っています。 

 

本当は、

私達が子供の頃にも

こんな笑顔を見せたかったかもしれません。 

 

父への記憶。

 

切なくて、

優しくて、

悲しいなぁ…。