iモードフィルタ、EMA認定サイトの適用を選択可能に

 NTTドコモは、既存「iモードフィルタ」の利用者に対してモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)認定サイトの利用意向を確認すると発表した。

 ドコモでは、2009年1月9日以降、新規でフィルタリングサービス「iモードフィルタ」を適用した場合、EMA認定サイトの閲覧を可能にする とともに、アクセス制限の対象となるカテゴリを見直す方針を打ち出していた。今回の発表は、従来の「iモードフィルタ」利用者が、iモードにEMA認定サ イトを反映するかどうか選択できるようにしたもの。 (ケータイWatch 10月9日)

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42212.html


これを書いた記者は、前のプレスリリース を読んでいたんですかね。今回のドコモのリリースで、「今回の発表は、従来の『iモードフィルタ』利用者が、iモードにEMA認定サイトを反映できるかどうか選択できるようにしたもの」というのは不正確ですね。以前のリリースではこう書いてあります。


EMA認定サイト・カテゴリ基準の反映について

  1. 実施概要

    「有限責任中間法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」により認定されたサイトを「iモードフィルタ」で閲覧可能とします。
    また、2008年9月4日に公表されたEMAのカテゴリ基準に基づき、「iモードフィルタ」でアクセス制限の対象となるカテゴリの見直しを行います。

  2. 実施時期

    2009年1月9日(予定)

  3. 対象となるお客様

    1月9日以降、新規で「iモードフィルタ」注意4 をお申込みのお客様注意5

注意 5 1月8日以前に「iモードフィルタ」をお申込みのお客様で、上記の「EMA認定サイト・カテゴリ基準の反映についての実施概要」の反映をご希望の方は、1月9日以降、別途お申込みが必要となります


別途申し込みができる時点で、反映できる余地があることは明白です。このプレスリリースの要点をつかめずに記事を書いてしまったのでしょう。

今回のプレスリリースで重要なのは、「選択できるようになった」なんて点ではありません。従来発表によるとEMA認定サイトを反映させるためことは例外的な扱いでした。すなわちユーザーはドコモショップ等での手続が別途必要だったのです。それを今回の発表では原則例外関係を逆転させて、反映させたくない人は別途申し込みをさせることとし、原則として反映させることとしたのです。

プレスリリースだけ読んで記事を書いてしまう悪い例です。よく勉強して欲しいものです。